このトピックでは Ultimate UI for Windows Forms 2012 Volume 1 リリースで導入された新しい機能とコンポーネントについて紹介します。
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新機能とコンポーネント
以下の表では、2012 Volume 1 リリースに含まれる新しい Infragistics Excel Engine 機能について整理しています。
Excel ライブラリは今回、組み込みのスタイル、親スタイル、書式オプション、スタイルに関係する多数の Microsoft Excel ビヘイビアーおよび解決済みのセル書式の決定機能へのアクセスをサポートしています。
このリリースは更新されたカラー オブジェクト モデルを採用しています。Excel 2007 カラー モデルを使用すると、カラーを指定し、Workbook パレットで作業して、セルを塗りつぶすために新しい Fill プロパティを使用できます。
Excel ライブラリは今回、ワークシートからのデータで名前付きテーブルにアクセスおよび作成する機能をサポートします。このテーブルを並べ替えて、フィルターし集計できます。
フィルターはフィルターを適用することで実行されます。フィルターが列で適用されると、テーブルのすべてのフィルターは、表示される行を決定するために再評価されます。この操作は、すべてのセルがテーブルの列のフィルター基準を満たす行を示します。
テーブルの列で並べ替えの条件を設定することによって並べ替えが実行されます。並べ替え条件が列で設定されると、テーブルのすべての並べ替え条件は、テーブルのセルの順番を決定するために再評価されます。並べ替えの基準を満たすためにセルを移動させる必要があるとき、テーブルのセルの行全体が 1 つの単位として移動されます。テーブルのデータがそれ以降変更される場合、並べ替え条件は再評価されません。
このトピックは、セルの値、書式文字列、列幅およびワークシートのオプションを前提として、Microsoft Excel に表示されるテキストを決定する方法を説明します。
以下のトピックでは、このトピックに関連する情報を提供しています。
Ultimate UI for Windows Forms 2012 Volume 1 から、アプリケーション内で使用されている UltraGanttView™ の内容をエンドユーザーが印刷できるようになりました。これは、Windows Forms ツール セットに新たに追加された UltraGanttViewPrintDocument™ コンポーネントによって実現されています。このコンポーネントを利用することにより、Microsoft® Project と同様に、紙面上のキャプションや凡例などを自由に配置、カスタマイズすることができます。
WinGrid™ では、グリッドにデータ ソースがバインドされていない場合、またはバインドされているデータ ソースに行が含まれていない場合に、ランタイムにカスタム メッセージを表示することができます。
以下の表では、WinGrid コントロールに新しく追加された空データ メッセージ機能についてまとめています。
データ ソースが定義されていて、行が含まれているが、すべての行がフィルターによって除外されている場合、カスタム通知メッセージを表示してユーザーに通知します。
Ultimate UI for Windows Forms 2012 Volume 1 から WinGrid™ コントロールに外部フィルタリングを使用できるようになりました。外部フィルタリングを利用することにより、WinGrid 上のデータに対しカスタムフィルタリングロジックを適用したり、LoadOnDemand 機能を有効にすることができます。これまでは、UltraGrid コントロールがすべての行を読み込んでから繰り返し走査を行っていたため、フィルタリング実行時は LoadOnDemand 設定が事実上無効になっていました。この内部フィルタリングロジックを回避しても、内蔵フィルタリング UI を保持しカスタム フィルタリング コードを供給できます。
詳しくは、 外部フィルタリングを有効にするを参照してください。
Ultimate UI for Windows Forms 2012 Volume 1 を起動すると、Load-On-Demand 機能を有効にして WinGrid™ コントロール上で集計を計算できます。これまでは、集計計算時に、WinGrid コントロールの計算ロジックがすべてのデータを読み込んだ上で行を繰り返し走査していました。現在は、内部集計計算ロジックをバイパスして集計値を直接提供することができるため、すべてのデータを読み込んだり、行コレクションを繰り返し走査する必要がなくなりました。
詳しくは、 外部集計計算の実行を参照してください。
WinGrid™ コントロールにおいて、BeforeRowFilterChanged
と AfterRowFilterChanged
イベントの引数は RowsCollection
を含みます。これで外部の処理とフィルタリングを実行できます。BeforeRowFilterChanged
および AfterRowFilterChanged
イベントで列フィルターが適用されている行を露呈させる際に、RowsCollection
が提供されます。