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このトピックは、 XamPieChart コントロールの Others カテゴリの構成方法を示します。トピックの最後で、完全なコード例を提供します。

トピックは以下のとおりです。

概要

Pie Chart コントロールの基本データに、小さい値を含む多くの項目が含まれる場合があります。この場合、Others カテゴリは、単一スライスへの複数のデータ値の自動集計を許可します。

プレビュー

以下は最終結果のプレビューです。

PieChart OthersCategory 02.png

図 1: サンプル コードによって実装された Others カテゴリを備える円チャート

要件

このトピックは、ユーザーが データ バインディングトピックを既に読んでいることを前提とし、開始点としてその中のコードを使用します。

概要

  1. データ モデルの定義。

  2. 円チャートの ItemSource として Data クラスのインスタンスを構成

  3. Others カテゴリ の構成

  4. (オプション) 結果の検証

手順

  1. データ モデルを定義 します。

DataItem と呼ばれるシンプルなデータ モデルを定義します。次に、相対的に小さい値の複数の DataItems を含む Data コレクションを定義します。

C# の場合:

    public class DataItem
    {
        public string Label { get; set; }
        public double Value { get; set; }
    }
    public class Data : ObservableCollection<DataItem>
    {
        public Data()
        {
            Add(new DataItem { Label = "Item 1", Value = 5 });
            Add(new DataItem { Label = "Item 2", Value = 6 });
            Add(new DataItem { Label = "Item 3", Value = 3 });
            Add(new DataItem { Label = "Item 4", Value = 7 });
            Add(new DataItem { Label = "Item 5", Value = 1 });
            Add(new DataItem { Label = "Item 6", Value = 1 });
            Add(new DataItem { Label = "Item 7", Value = 1 });
            Add(new DataItem { Label = "Item 8", Value = 1 });
            Add(new DataItem { Label = "Item 9", Value = 1 });
        }
    }
  1. 円チャートの ItemSource として Data クラスのインスタンスを構成します。

XAML の場合:

Grid x:Name="layoutRoot">
     <ig:XamPieChart x:Name="pieChart"
                    LabelMemberPath="Label"
                    ValueMemberPath="Value"
                    LabelsPosition="BestFit"
                    Legend="{x:Reference legend}">
      <ig:XamPieChart.ItemsSource>
        <local:Data/>
      </ig:XamPieChart.ItemsSource>
    </ig:XamPieChart>
    <ig:ItemLegend x:Name="legend"/>
</Grid>

円チャートは図 2 として表示します。

PieChart OthersCategory 01.png

図 2: Others カテゴリを構成する前の円チャート

  1. Others カテゴリを構成します。

項目の 5~9 は非常に小さく、雑然とした外観のチャートになります。XamPieChart の OthersCategoryThresholdOthersCategoryType、および OthersCategoryText プロパティを使用して、Others カテゴリにこれらの項目を割り当てます。

XAML の場合:

<ig:XamPieChart Name="pieChart"
                   OthersCategoryThreshold="2"
                   OthersCategoryType="Number"
                   OthersCategoryText="Others" />

OthersCategoryThreshold は 2 に設定、OthersCategoryType は Number に設定されています。したがって、2 以下の値を含む項目は、Others カテゴリに割り当てられます。

  1. (オプション) 結果を確認します。

アプリケーションを実行します。上記の円チャートは図 1 として表示します。

Note
注:

OthersCategoryType  を Percent に設定すると、OthersCategoryThreshold は値ではなくパーセンテージとして解釈されます。つまり、値がすべての項目の値の合計の 2% 未満である項目は、Others カテゴリに割り当てられます。使用しているアプリケーションに最も適切な OthersCategoryType を使用できます。