バージョン

2010 Volume 3 の新機能

Ultimate UI for ASP.NET 2010 Volume 3 リリースには Ultimate UI for ASP.NET AJAX フレームワーク上に構築された以下の新しいコントロールおよび機能のコレクションが含まれています。

新しい WebDocumentExporter コントロール

新しい WebDocumentExporter™ コントロールは、WebExcelExporter™ コントロールと全く同じように、Grid データを自動的にエクスポートできます。どのような種類の Infragistics DataGrid を使用しているかにかかわらず(WebDataGrid™ または WebHierarchicalDataGrid™)、データを XPS または PDF ファイル形式にエクスポートして取得するという目的を簡単に達成できます。

新しい WebDataMenu スクロール機能

WebDataMenu では今回スクロールがサポートされます。これにより、ブラウザーのビューポートに収まらない時にメニュー項目をスクロールできます。スクロールは水平メニューと垂直メニューの両方でサポートされます。この機能は、デフォルトで常に有効になっています。無効にしたい場合、 EnableScrolling プロパティを False に設定します。

以下の使用事例は EnableScrolling プロパティで対象とすることができます。

  • EnableScrolling - False

    • 高さ/幅が設定されている場合には、スクロール コンテナーは領域の外側にあるコンテンツをクリップし、ボタンは表示されません。コンテンツが画面より大きい場合には、そのまま表示されページにスクロールバーが表示されます。

  • EnableScrolling - True

    • GroupSettings で高さ/幅が設定されている場合にはこれに従い、コンテンツが指定された高さ/幅よりも大きい場合にはスクロール ボタンが表示されます。高さ/幅が画面のサイズよりも大きい場合、コンテンツはページに収まります。メニュー グループが水平方向の場合に限り幅が適用されます。メニュー グループが垂直方向の場合に限り高さが適用されます。

    • メニュー項目のグループに対して高さまたは幅が設定されていない場合、またはコンテンツが画面領域よりも大きい場合には、コンテンツはページに収まり、スクロール ボタンが表示されます。

スクロール可能な領域をどの位の速さで移動するかを制御するために、 ScrollingSpeed プロパティを使用できます。開発者が指定できる値は 5 つあります。スクロール ボタンをスクロール中にクリックすると速くなります。ScrollingSpeed のデフォルト値は Normal です。スクロール速度は以下のいくつかの変数に基づいて計算されます。 スクロールするピクセル - 一定の時間に何ピクセル移動するのかを指定します。 一定時間当たりのスクロール - 一定時間(ミリ秒)にスクロールする速度を定義します。 ** 項目計数当たり - 項目数に基づいて速度が調整します。たとえば、100 項目の通常速度は、1000 項目の通常速度よりも実際には遅くなります。

10.2 では、ホバーするとコントロールはメニュー項目を開き、ホバーを止めるとメニュー項目を閉じます。たとえば、コントロールはアクティブではなく、入力フィールドからフォーカスを奪いません。

10.3 では、新しいプロパティ、 ActivateOnHover が追加されました。コントロールがホバーされると、フォーカスを受け取り、メニュー項目を開きます。コントロールのホバーを止めると、フォーカスを元々持っていたページの要素にフォーカスが戻ります。

このプロパティを使用すると、以下のシナリオを達成できます。

  • ActivateOnHover が True - メニューは現在フォーカスを取得している要素を追跡します。メニューにホバーされると、そのメニューがフォーカスを取得して展開します。この時点でキーボード ナビゲーションも可能です。どのメニュー項目もクリックされず、マウスがメニューから移動する(ホバーを解除)と、メニューは縮小して以前のフォーカスを取得していた要素にフォーカスを戻します。展開後にメニューがクリックされた場合、マウスが移動されると、メニューは縮小してフォーカスはページの本文に移動します。

  • ActivateOnHover が False - ホバーされると展開せずに、最上位のメニュー項目のみが強調表示されます。メニューにフォーカスを設定し、1 番目の階層のサブメニューを展開するためには、マウス クリックまたはタブ操作が必要です。これでキーボード ナビゲーションが可能になります。マウスがメニューから移動される(ホバーを解除)と、ユーザーが外側をクリックするか Esc キーを押すまでメニューは開いたままです。デスクトップ メニューとしてメニューを機能させたい時にこのシナリオは役立ちます。通常、デスクトップ メニューはフォーカスを取得し開くためにクリックを必要とします。EnableScrolling が False に設定された項目がメニューに多数ある時も役に立ちます。このようにメニューは開いたままになるため、ページのスクロールバーでページをスクロールして、表示可能な画面領域の外側にある項目にアクセスできます。

関連トピック

新しい WebDataMenu プロパティ

WebDataMenu は、 ActivateOnHoverCloseMenuOnClick という 2 つのプロパティが追加されました。詳細は

関連トピック

照してください。

関連トピック ActivateOnHover プロパティ

新しい WebDataGrid/WebHierarchicalDataGrid 集計行の機能

新しい集計行機能によって、開発者とエンドユーザーは WebDataGrid と WebHierarchicalDataGrid の両方で任意の列に数値データの集計を表示できます。

関連トピック

集計行について (WebDataGrid)

集計の設定 (WebDataGrid)

コンパクトな描画 (WebDataGrid)

集計行について (WebHierarchicalDataGrid)

新しい WebHierarchicalDataGrid 行セレクター機能

行セレクター動作は WebHierarchicalDataGrid™ で使用可能になりました。

Office 2010 Blue スタイル

Ultimate UI for ASP.NET コントロールは今回 Office 2010 Blue スタイルをサポートします。

Version-less アセンブリ

2010 Vol. 3 リリースからは、Ultimate UI for ASP.NET™ のバージョン番号はファイル名に組み込まれなくなりました。