Me.dayView1.DataManager.ColorSchemeResolved.InvalidateBrushCache()
XamScheduleDataManager は、 DataManager プロパティによってビュー コントロールと関連付けられていますが、 ColorScheme という名前のプロパティを公開しています。これを CalendarColorScheme から派生したクラスのインスタンスに設定できます。このクラスは個々の ResourceCalendars にそれぞれ指定されるベース カラーのセットを公開します。AppointmentBackground、 WeekHeaderBorder などの CalendarBrushId 列挙体によって識別される、特定の使用のために特定のベース カラーのブラシを返すための仮想的なメソッドもあります。
完全にカスタムな配色を供給したい場合には、CalendarColorScheme からクラスを作成して CalendarBrushId 値ごとにブラシを供給するロジックを提供することができます。ただし、供給されるクラスのひとつ (たとえば、 Office2010ColorScheme) から作成し、いくつかの CalendarBrushIds だけにカスタム ブラシを提供することも可能です。
BaseColors - これは、スキームがサポートする色の読み取り専用のコレクションを返します。これは最低 1 色を返す必要があります。
DefaultBaseColor - これは、ResourceCalendar コンテキストを持たない要素でブラシに使用するためのベース カラーを返します。基本的な実装は、BaseColors コレクションの最初の色を返します。
DialogResources - これは各ダイアログのリソースに挿入される ResourceDictionary を返します。これによって、作成されたクラスは、ダイアログによって取得されるカスタム リソースを提供することが可能となります。注: 通常このプロパティはオーバーライドされません。その代わりに、仮想の CreateDialogResources メソッドと VerifyDialogResources メソッドがオーバーライドされます (以下を参照してください)。
ScrollBarStyle - これはスクロールバーのスタイルを返します。デフォルトの実装は null を返します。
CreateBrush - これは CalendarBrushId とベース カラーを渡されます。ブラシを返さなければなりません。WPF での効率性を高めるために、ブラシはフリーズすべきです。注: このメソッドに渡されるベース カラーを BaseColors コレクションに含まないことができます。ResourceCalendar の BaseColor プロパティがコレクションにない色に設定される場合にこれが生じます。
CreateDialogResources - これは、初めて DialogResources プロパティにアクセスした時、ダイアログに必要とされるリソースを遅延作成するためにオーバーライドされます。
OnSystemColorsChanged - システム カラーが変わった時を検出するためにオーバーライドできます。これが呼び出されるのは WPF だけであることに注意してください。Silverlight では、カラー システムが変わる時に通知されません。
VerifyDialogResources - ダイアログが表示される前など、DialogResources プロパティにアクセスするたびにこのメソッドは呼び出されます。これにより、各ダイアログが表示される前にリソースを更新するかどうかを選択できるようになります。
配色 ブラシへのアクセスは CalendarBrushProvider クラスによって実行されます。このクラスはベース カラーを表して、CalendarBrushId を取得するインデクサーを公開します。インデクサーはキャッシュされたブラシをチェックし、ID が見つからない場合には CalendarColorScheme の CreateBrush メソッドを呼び出して、返す前に値をキャッシュします。
注: CalendarColorScheme の InvalidateBrushCache メソッドを呼び出して、すべてのベース カラーに関連付けられた CalendarBrushProviders のキャッシュされたブラシをクリアします。
例:
Visual Basic の場合:
Me.dayView1.DataManager.ColorSchemeResolved.InvalidateBrushCache()
C# の場合:
this.dayView1.DataManager.ColorSchemeResolved.InvalidateBrushCache();
要素は以下のいずれかの方法で適切な CalendarBrushProvider を指定します。
ResourceCalendar コンテキストを持つ要素では、ResourceCalendar の読み取り専用の BrushProvider プロパティにアクセスし、次に特定のブラシにアクセスするためにインデクサーを使用できます。ResourceCalendar の BaseColor プロパティが null でない場合、どの CalendarBrushProvider が BrushProvider プロパティによって返されるのかを判断します。そうでない場合、可能であれば各 ResourceCalendar のベース カラーが異なるようにブラシ プロバイダーが指定されます。ここにあるベース カラーよりも多くの表示可能な ResourceCalendars がある場合、ベース カラーの再利用を最小限に抑えようとしてプロバイダーが割り当てられます。
ScheduleControlBase コンテキストを持つ特定の ResourceCalendar に関係しない要素では、コントロールの DataManager. ColorSchemeResolved. DefaultBrushProvider プロパティをバインドすることによってデフォルトのブラシ プロバイダーにアクセスできます。
任意の要素で設定できる CalendarBrushProvider には添付 BrushProvider プロパティもあります。
注: 要素の多くは (たとえば、 ActivityPresenter、 CalendarHeader) はコードで CalendarBrushProvider にアクセスして、次にテンプレートの要素によってバインドするために使用される読み取り専用の "Computed…" プロパティを公開します。
以下の例はベース カラーの新しいセットを返すだけです。
Visual Basic の場合:
Public Class NewColorScheme1
Inherits Office2010ColorScheme
Public Overrides ReadOnly Property BaseColors() As
ReadOnlyCollection(Of Color)
Get
Return New ReadOnlyCollection(Of Color)(_
New Color() {Colors.Red, Colors.Yellow, Colors.Blue})
End Get
End Property
End Class
C# の場合:
public class NewColorScheme1 : Office2010ColorScheme
{
public override ReadOnlyCollection<Color> BaseColors
{
get
{
return new ReadOnlyCollection<Color>(
new Color[] { Colors.Red, Colors.Yellow, Colors.Blue }
);
}
}
}
次の例は単一の ID のブラシを返すだけです。
Visual Basic の場合:
Public Class NewColorScheme2
Inherits Office2010ColorScheme
Protected Overrides Function CreateBrush(id As
CalendarBrushId, baseColor As Color) As Brush
Dim color__1 As Color
Select Case id
Case CalendarBrushId.AppointmentBackground
If Me.IsHighContrast Then
' OS にハイコントラストのテーマがある場合、
' SystemColors のひとつを使用するのが最善です。
' 注: OS テーマが変更されると、
' このメソッドを再度呼び出すことができるように、
' キャッシュは自動的にクリアされます。
color__1 = SystemColors.WindowColor
Else
' ハードコード化された色をここで指定すると、
' ベース カラーに関係なく、あらゆるプロバイダーは
' 同じブラシを取得します。
' もうひとつのオプションは、たとえば、明度と彩度の両方またはいずれか
' 一方を操作する、またはその他のアルゴリズムによって
' 渡されたベース カラーに基づいて
' 色を返すコードを記述することです。
color__1 = Color.FromArgb(255, 123, 122, 57)
End If
Exit Select
Case Else
Return MyBase.CreateBrush(id, baseColor)
End Select
Dim br As Brush = New SolidColorBrush(color__1)
#If Not SILVERLIGHT Then
br.Freeze()
#End If
Return br
End Function
End Class
C# の場合:
public class NewColorScheme2 : Office2010ColorScheme
{
protected override Brush CreateBrush(CalendarBrushId id,
Color baseColor)
{
Color color;
switch (id)
{
case CalendarBrushId.AppointmentBackground:
if (this.IsHighContrast)
{
// OS にハイコントラストのテーマがある場合、
// SystemColors のひとつを使用するのが最適です。
// 注: OS テーマが変更されると、
// このメソッドを再度呼び出すことができるように、
// キャッシュは自動的にクリアされます。
color = SystemColors.WindowColor;
}
else
{
// ハードコード化された色をここで指定すると、
// ベース カラーに関係なく、あらゆるプロバイダーは
// 同じブラシを取得します。
// もうひとつのオプションは、たとえば、明度と彩度の両方またはいずれか
// 一方を操作する、またはその他のアルゴリズムによって
// 渡されたベース カラーに基づいて
// 色を返すコードを記述することです。
color = Color.FromArgb(255, 123, 122, 57);
}
break;
default:
return base.CreateBrush(id, baseColor);
}
Brush br = new SolidColorBrush(color);
#if !SILVERLIGHT
br.Freeze();
#endif
return br;
}
}