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Exchange Data Connector を使用して xamSchedule を Exchange Server に接続

このトピックは、xamSchedule コントロールを Exchange Server に接続するために使用されるコンポーネントである Exchange Data Connector の使用について紹介および説明します。

トピックは以下のとおりです。

  • 概要

  • Exchange Data Connector の作成

  • Exchange Server への接続

  • 更新の構成

  • Exchange Server から切断

  • 関連トピック

概要

xamSchedule コントロールは、Exchange Data Connector と呼ばれる非表示型コンポーネントを使用して Exchange Server に接続します。Exchange Data Connector は、xamSchedule をユーザーのマシンと同じドメインに置かれている Exchange Server に接続します。Exchange Server に保存されているスケジュール データを表示および編集することもできます。

Exchange Data Connector の作成

Exchange Data Connector の作成は簡単です。コード ビハインドでインスタンスを作成するか、XAML で宣言し、以下に示すように Data Manager に添付します。

XAML の場合:

<ig:XamScheduleDataManager Name="dataManager">
    <ig:XamScheduleDataManager.DataConnector>
        <ig:ExchangeScheduleDataConnector Name="exchangeConnector" />
    </ig:XamScheduleDataManager.DataConnector>
</ig:XamScheduleDataManager>

VB の場合:

Dim connector As New ExchangeScheduleDataConnector()
Dim dataManager As New XamScheduleDataManager()
dataManager.DataConnector = connector

C# の場合:

ExchangeScheduleDataConnector connector = new ExchangeScheduleDataConnector();
XamScheduleDataManager dataManager = new XamScheduleDataManager();
dataManager.DataConnector = connector;

Exchange Server への接続

Exchange Server に接続するには次の手順に従います。

  1. Exchange Server の URL を設定します。

ExchangeServerConnectionSettings インスタンスを作成し、Exchange Server 接続 URL を Url プロパティに設定します。

  1. Exchange Server のバージョンを設定します。

RequestedServerVersion プロパティに Exchange Server バージョンを設定します。ExchangeServerConnectionSettings インスタンスをコネクタの ServerConnectionSettings プロパティに設定します。

  1. Exchange Server ユーザー資格情報を提供します。

コネクタの Users コレクションで有効な資格情報とともに ExchangeUser インスタンスを追加します。

  1. 接続メソッドを起動します。

コネクタの設定と  Connect メソッドの起動の例:

VB の場合:

Dim users As New List(Of ExchangeUser)()
users.Add(New ExchangeUser("user-name", "user-password", "domain"))
connector.Users = users
connector.ServerConnectionSettings =_
    New ExchangeServerConnectionSettings()
connector.ServerConnectionSettings.RequestedServerVersion =_
    ExchangeVersion.Exchange2007_SP1
connector.ServerConnectionSettings.Url =_
    New Uri("https://exchange.mydomain.local/exchange.asmx")
connector.Connect()

C# の場合:

List<ExchangeUser> users = new List<ExchangeUser>();
users.Add(new ExchangeUser("user-name", "user-password", "domain"));
connector.Users = users;
connector.ServerConnectionSettings = new ExchangeServerConnectionSettings();
connector.ServerConnectionSettings.RequestedServerVersion =
    ExchangeVersion.Exchange2007_SP1;
connector.ServerConnectionSettings.Url =
    new Uri("https://exchange.mydomain.local/exchange.asmx");
connector.Connect();
Note

注:

  1. Connect メソッドの起動は必須ではありません。Exchange Data Connector は、すべての必要な情報が設定されると接続を開始します。ただし、 Disconnect メソッドを使用して接続を閉じる場合、再接続するためには Connect メソッドを起動する必要があります。

  2. 本書の執筆時点では、以下の Exchange Data Servers がサポートされています:

    • Exchange 2007 SP1

    • Exchange 2010

    • Exchange 2010 SP1

これらのサーバーは ExchangeVersion 列挙体の選択で使用できます。

  1. 特定のユーザーのアクティビティを表示します。

Data Manager の CurrentUserId プロパティを構成します。以下のように小文字でドメインとユーザー名を指定する必要があります:

C# の場合:

dataManager.CurrentUserId = "domain\\user-name"

C# の場合:

dataManager.CurrentUserId = "domain\\user-name";
Note

注:

ユーザーとカレンダーの選択についての詳細は、「 CurrentUser の設定とコントロールの動作に対する影響」トピックを参照してください。複数のリソース カレンダーのデータを取得する方法については、「 リソースおよびカレンダーについて」トピックも確認してください。

Exchange Server に正常に接続した後で、コネクタは入手可能なスケジュール情報を取得し、選択したユーザーのアクティビティは Data Manager に添付されたすべての xamSchedule ビューに表示されます。

更新の構成

情報は定期的に更新されます。以下のように、更新期間を構成するか、強制的に直ちにデータを更新するかのオプションがあります。

  • 更新期間を設定するには、 PollingInterval プロパティを使用します。

  • 即時更新を強制するには、 PollForChanges メソッドを使用します。

これに加えて、 IsPolling と呼ばれるプロパティがあります。このプロパティを使用して、起動時に Exchange Server から実際にデータを取得したかどうかを判断することができます。

Exchange Server から切断

Exchange Server から切断するには、Disconnect メソッドを起動するか、ServerConnectionsSettings プロパティをクリアします。