バージョン

ペインのフリーズおよび分割 (Infragistics Excel Engine)

トピックの概要

目的

このトピックは行 / 列をフリーズする方法と、ワークシートを複数のペインに分割する方法について説明します。

前提条件

このトピックを理解するために、以下のトピックを参照することをお勧めします。

トピック 目的

このセクションでは、 Infragistics Excel Engine のオブジェクト モデルと機能をより深く理解するうえで役立つ情報を提供します。

このトピックの内容

このトピックは、以下のセクションで構成されます。

構成のフリーズおよび分割の概要

構成のフリーズおよび分割の概要表

以下の表では、フリーズ機能および分割機能の構成可能な要素の概要を説明します。詳細は、表の後に記載されています。

構成可能な項目 詳細 プロパティ

この機能により、スクロール中に、行 / 列をフリーズし表示できます。

この機能により、ワークシートを2つまたは4つのスクロール可能なペインに分割できます。

注:

Note

コマンドを使用して、ペインをフリーズすることや分割することもできます。詳細については、xamSpreadsheet「コマンドの操作 (xamSpreadsheet)」のトピックを参照してください。

ペインのフリーズ

概要

ペインをフリーズする機能を使用して、ワークシートの上部の行または左側の列をフリーズできます。スクロール中、フリーズされた行 / 列は表示されます。フリーズされた行 / 列は、移動できない1本の実線により、ワークシートの残りの部分から分離されます。

注:

Note

行と列を同時にフリーズしても、水平スクロールバーでフリーズされた行の一部をスクロールでき、垂直スクロールバーでフリーズされた列の一部をスクロールできます。

プロパティ設定

以下の表では、任意の構成を、それを管理する FrozenPaneSettings オブジェクトのプロパティにマップします。

目的: 使用するプロパティ: 設定値:

ペインのフリーズを有効にする

true

フリーズする行を指定する

選択する行の数

フリーズする列を指定する

選択する列の数

下のペインの最初の行を指定する

下のペインに表示する最初の行 (0 ベースのインデックス) 番号

右側のペインの最初の列を指定する

右側のペインに表示する最初の列 (0 ベースのインデックス) 番号

以下のコード例では、行と列をフリーズする方法を示します。このコード例は、worksheet1という名前の Worksheet オブジェクトへの参照があることを前提としています。

Visual Basic の場合:

worksheet1.DisplayOptions.PanesAreFrozen = True
' ワークシートの最初の行をフリーズします
worksheet1.DisplayOptions.FrozenPaneSettings.FrozenRows = 1
' ワークシートの最初の 2 列をフリーズします
worksheet1.DisplayOptions.FrozenPaneSettings.FrozenColumns = 2
' フリーズされた列の後で初めて 4 番目の列が表示されます
worksheet1.DisplayOptions.FrozenPaneSettings.FirstColumnInRightPane = 4
' フリーズされた行の後で初めて 3 番目の行が表示されます
worksheet1.DisplayOptions.FrozenPaneSettings.FirstRowInBottomPane = 2

C# の場合:

worksheet1.DisplayOptions.PanesAreFrozen = true;
// ワークシートの最初の行をフリーズします
worksheet1.DisplayOptions.FrozenPaneSettings.FrozenRows = 1;
// ワークシートの最初の 2 列をフリーズします
worksheet1.DisplayOptions.FrozenPaneSettings.FrozenColumns = 2;
// フリーズされた列の後で初めて 4 番目の列が表示されます
worksheet1.DisplayOptions.FrozenPaneSettings.FirstColumnInRightPane = 4;
// フリーズされた行の後で初めて 3 番目の行が表示されます
worksheet1.DisplayOptions.FrozenPaneSettings.FirstRowInBottomPane = 2;

ペインの分割

概要

ペイン分割機能を使用して、ワークシートを 2 つ (水平または垂直) のペインまたは 4 つのペインに分割できます。各ペインはスクロールをサポートしますが、1 つの列のペインは同じ水平スクロールバーを共有し、1 つの行のペインは同じ垂直スクロールバーを共有します。分割されたペインは、サイズ変更をサポートする二重罫線により分離されます。

プロパティ設定

以下の表では、任意の構成を、それを管理する UnfrozenPaneSettings オブジェクトのプロパティにマップします。

目的: 使用するプロパティ: 設定値:

左側のペインの最初の列を指定する

選択する列のインデックス (0 ベース)

右側のペインの最初の列を指定する

選択する列のインデックス (0 ベース)

上のペインの最初の行を指定する

選択する行のインデックス (0 ベース)

下のペインの最初の行を指定する

選択する行のインデックス (0 ベース)

左側のペインの幅を指定する

注:

Note

これによりワークシートは垂直に分割されます

twips は、int 型の値 (1 ポイントの 1/20)

上のペインの高さを指定する

注:

Note

これによりワークシートは水平に分割されます

twips は、int 型の値 (1 ポイントの 1/20)

以下のコード例では、行と列を分割する方法を示します。このコード例は、worksheet1という名前の Worksheet オブジェクトへの参照があることを前提としています。

Visual Basic の場合:

worksheet1.DisplayOptions.UnfrozenPaneSettings.FirstColumnInLeftPane = 0
worksheet1.DisplayOptions.UnfrozenPaneSettings.FirstColumnInRightPane = 5
worksheet1.DisplayOptions.UnfrozenPaneSettings.FirstRowInTopPane = 0
worksheet1.DisplayOptions.UnfrozenPaneSettings.FirstRowInBottomPane = 3
' 左側のペインの幅は、150 ポイント
worksheet1.DisplayOptions.UnfrozenPaneSettings.LeftPaneWidth = 150 * 20
' 上のペインの幅は、100 ポイント
worksheet1.DisplayOptions.UnfrozenPaneSettings.TopPaneHeight = 100 * 20

C# の場合:

worksheet1.DisplayOptions.UnfrozenPaneSettings.FirstColumnInLeftPane = 0;
worksheet1.DisplayOptions.UnfrozenPaneSettings.FirstColumnInRightPane = 5;
worksheet1.DisplayOptions.UnfrozenPaneSettings.FirstRowInTopPane = 0;
worksheet1.DisplayOptions.UnfrozenPaneSettings.FirstRowInBottomPane = 3;
// 左側のペインの幅は、150 ポイント
worksheet1.DisplayOptions.UnfrozenPaneSettings.LeftPaneWidth = 150 * 20;
// 上のペインの幅は、100 ポイント
worksheet1.DisplayOptions.UnfrozenPaneSettings.TopPaneHeight = 100 * 20;

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トピック

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