バージョン

財務オーバーレイ

目的

このトピックは、財務オーバーレイの概要と XamDataChart™ で 作成する方法について説明します。

前提条件

本トピックの理解を深めるために、以下のトピックを参照することをお勧めします。

トピック 目的

このトピックでは、XamDataChart コントロールの概要を説明します。

このトピックでは、XamDataChart コントロールを使用して作業を開始する方法に関する情報を提供します。

このトピックでは、XamDataChart コントロールで利用可能な散布シリーズに関する情報を提供します。

このトピックの内容

このトピックは、以下のセクションで構成されます。

概要

財務オーバーレイは、株価の動きの計測やトレンドを確認するためにトレーダーによって使用されます。これらのオーバーレイは、同じ Y 軸を共有する財務物価シリーズの前に通常表示されます。対照的に財務指標は FinancialPriceSeriesで同じ Y 軸を共有できます。その結果、財務指標FinancialPriceSeries または 財務オーバーレイの下または上に通常プロットされます。ただし、チャート コントロールは同じプロット領域でオーバーレイとインジケーターをサポートします。複数軸の使用や軸を共有することもできます。詳細については、複数軸の使用および複数シリーズの追加トピックを参照してください。

財務オーバーレイおよび財務指標の詳細については、以下のオンライン リソースを参照してください。

データ マッピング

すべての財務オーバーレイは、すべての株価値 (開始値、高値、低値、終値) や株価ボリュームに特定のデータ マッピングが必要です。以下の表は、マッピング データ列のある財務オーバーレイのプロパティの一覧です。株価データソースのファイナンシャル株データの例です。

プロパティ名 プロパティ タイプ データ列

string

Open

string

Close

string

High

string

Low

string

Volume

財務オーバーレイのタイプ

XamDataChart コントロールは 2 タイプ以上の財務オーバーレイをサポートします。以下の表はプレビューおよび財務オーバーレイの説明です。

オーバーレイ タイプ

BollingerBandsOverlay (BBO) は、株価シリーズの上下にプロットする視覚的なバンド セットである財務オーバーレイです。ボリンジャー バンドは、価格の標準偏差に基づきます。そのため価格変動を幅に取り入れます。バンドは標準偏差が増加すると幅が広くなり、標準偏差が減少すると幅が狭くなります。また、バンドは移動平均で平滑化されます。標準偏差およびユーザーが調整可能な平滑化期間は別にして、BollingerBandsOverlay 幅のスケールに影響を及ぼすユーザーが調整可能な乗数もあります。

xamDataChart BollingerBandsOverlay.png

PriceChannelOverlay (PCO) は価格乱高下を表示します。株価の経時による変化が 2 つの平行線の間に表示されます。下の線はトレンド ラインで低い価格に描画されます。上の線はチャネル ラインで高値に基づきます。チャネルは任意の期間のトレンド方向を示します。価格チャネルまたはトレンドは、上、下または横が可能です。

xamDataChart PriceChannelOverlay.png

コード例

以下のコード スニペットは、BollingerBandsOverlay株価データソースにバインドしてデータ チャート コントロールに追加する方法を示します。

Note
注:

同じコードで BollingerBandsOverlay タイプを PriceChannelOverlay で置き換えて財務オーバーレイの他のタイプのインスタンスを作成できます。

XAML の場合:

<ig:XamDataChart x:Name="DataChart" >
    <ig:XamDataChart.Resources>
        <local:StockPriceData x:Key="data" />
    </ig:XamDataChart.Resources>
    <ig:XamDataChart.Axes>
        <ig:NumericYAxis x:Name="yAxis"  />
        <ig:CategoryXAxis x:Name="xAxis" ItemsSource="{StaticResource data}" Label="{}{Date}" />
    </ig:XamDataChart.Axes>
    <ig:XamDataChart.Series>
        <ig:BollingerBandsOverlay
                XAxis="{Binding ElementName=xAxis}"
                YAxis="{Binding ElementName=yAxis}"
                ItemsSource="{StaticResource data}"
                OpenMemberPath="Open"
                CloseMemberPath="Close"
                HighMemberPath="High"
                LowMemberPath="Low"
                VolumeMemberPath="Volume">
        </ig:BollingerBandsOverlay>
    </ig:XamDataChart.Series>
</ig:XamDataChart>

C# の場合:

var data = new StockPriceData();
var yAxis = new NumericYAxis();
var xAxis = new CategoryXAxis();
xAxis.ItemsSource = data;
xAxis.Label = "{Date}";
var overlay = new BollingerBandsOverlay();
overlay.ItemsSource = data;
overlay.OpenMemberPath = "Open";
overlay.HighMemberPath = "High";
overlay.LowMemberPath = "Low";
overlay.CloseMemberPath = "Close";
overlay.VolumeMemberPath = "Volume";
overlay.XAxis = xAxis;
overlay.YAxis = yAxis;
this.DataChart.Axes.Add(xAxis);
this.DataChart.Axes.Add(yAxis);
this.DataChart.Series.Add(overlay);

Visual Basic の場合:

Dim data As New StockPriceData()
Dim yAxis As New NumericYAxis()
Dim xAxis As New CategoryXAxis()
xAxis.ItemsSource = data
xAxis.Label = "Date"
Dim overlay As New BollingerBandsOverlay()
overlay.ItemsSource = data
overlay.OpenMemberPath = "Open"
overlay.HighMemberPath = "High"
overlay.LowMemberPath = "Low"
overlay.CloseMemberPath = "Close"
overlay.VolumeMemberPath = "Volume"
overlay.XAxis = xAxis
overlay.YAxis = yAxis
Me.DataChart.Axes.Add(xAxis)
Me.DataChart.Axes.Add(yAxis)
Me.DataChart.Series.Add(overlay)

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トピック

このトピックに関連する追加情報については、以下のトピックを参照してください。

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