バージョン

UltraWebCalcManager クラス

同じページ上にある他の拡張Web要素での、UltraCalc数式計算の設定を管理します。
シンタックス
'宣言
 
Public Class UltraWebCalcManager 
   Inherits System.Web.UI.Control
   Implements Infragistics.WebUI.CalcEngine.IUltraCalcManager 
解説

_CALCMANAGER_ をIDEのツールボックスからデザインビューにドラッグすると、ページ上のすべてのコントロールでUltraCalc機能を使用できるようになります。プレースホルダがページ上に表示されるのはデザイン時のみです。

_CALCMANAGER_ は、ASP.NET Page 上にある任意の Control 要素を CalcEngine に結び付けるブリッジとなります。計算可能な各関係要素(直接または間接的な形で IUltraCalcReference インターフェイスを実装するものであるため「参照」と呼ばれる要素) とエンジンの間の通信はすべて IUltraCalcManager インターフェイスを介して行われます。このようなデザインにより、CalcEngineに依存できない Control インスタンスでも、CalcEngineの機能を利用できます。

ReCalc を手動で呼び出すことにより、実行時に _CALCMANAGER_ を通じて計算ネットワークを (再計算) できます。 この再計算処理は、参照が計算ネットワークに追加または計算ネットワークから削除されて値が変更されたときに自動的に実行することもできます。

大量の参照を一度に追加または参照するときは、SuspendCalc を使用して再計算を一時的に中断できます。 再計算を再開するには、ResumeCalc を呼び出します。

_CALCMANAGER_ 要素は、開発者がCalcEngineの機能の一部をすぐに利用できるように、2つのコレクションを公開しています。これらは NamedReferences コレクションと CalcSettingsCollection です。

NamedReferences コレクションでは、数式に意味のある名前を割り当てることができます(数式では他の1つ以上の参照の値を組み合わせることが可能です)。名前付き参照 が役立つ例として、オームの法則に基づいて、 Page 上の各要素に指定された 電流 ( current)と 抵抗 (resistance)から 電圧 (voltage )を計算する場合を考えます。この例では "Voltage" という名前の名前付き参照を作成し、"Current" 参照と "Resistance" 参照を乗算する数式をその Formula に設定します。この NamedReference の値は、"Current"参照か"Resistance"参照のどちらかの値が変更されると、CalcEngineによって更新されます。名前付き参照のルートは常に _CALCMANAGER_ になるので (これは他の参照には含まれません)、この例での UltraCalcReference の名前は "//Voltage" になります。 "//"はルートを表します。

CalcSettingsCollection には、Page 上にある拡張された計算可能要素に対応するプロキシが含まれます。これらの CalcSettings は、計算時の値のソースまたは数式の計算結果の格納先となる、計算可能要素のバインド可能な単一プロパティを識別します。デフォルトでは、これらの拡張プロパティはデザイン時に計算可能要素に対して表示されますが、これらの設定を実行時に操作する場合は、このコレクションの中で、計算可能要素に関連する追加情報をカプセル化したプロキシオブジェクトを検索します。

参照