このトピックは、ダイアグラム項目がツールボックスからダイアグラムのサーフェスにドロップされるときにコピーされる方法について説明します。
本トピックの理解を深めるために、以下のトピックを参照することをお勧めします。
ツールボックスから DiagramItem をドラッグしてダイアグラムのサーフェスへドロップまたはコピー/貼り付け操作した際に、コントロールはこの項目のコピーを作成します。更に以下の項目のプロパティがコピーされます。
DragDropData - このプロパティはシャローコピーを使用してコピーされます。この処理は同じオブジェクト インスタンスの参照コピーを作成します。
Content - このプロパティはディープコピーを使用してコピーされます。この処理は Activator.CreateInstance() メソッドを利用してオブジェクトの複製を作成します。つまり、複製されたダイアグラム項目がプロパティ値自体のインスタンスを持つことになります。バインディングとイベント ハンドラーはコピーされないことに注意してください。
ダイアグラム項目の Content プロパティのディープコピーを無効にする必要がある場合があります。以下の手順に従ってください。
DiagramNode または DiagramConnection から拡張するカスタム クラスを作成します。
Clone メソッドをオーバーライドします。
新しい Clone メソッドで CloneDiagramNodeProperties または CloneDiagramConnectionProperties メソッドをそれぞれ呼び出します。
最後の boolean 引数を false に設定します。
以下のコード例は、DiagramNode の Content プロパティのコピーを回避する方法です。
C# の場合:
public class CustomDiagramNode : DiagramNode
{
public override DiagramItem Clone()
{
var newCustomDiagramNode = new CustomDiagramNode();
CloneDiagramNodeProperties(this, newCustomDiagramNode, false);
return newCustomDiagramNode;
}
}VB の場合:
Public Class CustomDiagramNode
Inherits DiagramNode
Public Overrides Function Clone() As DiagramItem
Dim newCustomDiagramNode = New CustomDiagramNode()
CloneDiagramNodeProperties(Me, newCustomDiagramNode, False)
Return newCustomDiagramNode
End Function
End Classこのトピックに関連する追加情報については、以下のトピックを参照してください。