バージョン

Excel に表示されるセル テキストを取得 (Infragistics Excel Engine)

トピックの概要

目的

このトピックは、セルの値、書式文字列、列幅およびワークシートのオプションを前提として、Microsoft Excel® に表示されるテキストを決定する方法を説明します。WorksheetCell GetText メソッドを使用してセル テキストを決定できます。

概要

セルに表示されるテキストは、実際のセル値以外にいくつかの要因によって異なります。以下はこれらの要因の概要です。

書式文字列

書式文字列は、セルの値がテキストに変換される方法と、書式設定された値でどのリテラル文字が表示されるのかを決定します。 ここで書式コードに関する詳細情報を見つけることができます。

列の幅

セルで使用可能な水平領域の量は、値がユーザーに表示される方法に大きく影響します。

さまざまな列幅に基づいて表示されるテキストは異なります。

数字を表示して “General” または “@” を含む書式文字列を使用するとき、セルの幅に合った書式設定を見つけるさまざまな書式があります。

書式 説明

標準値

スペースに制限がない場合と同じように数字が表示されます。

10 進数を削除

10 進数は、どれが合うかを書式が見つけるまで一度に 1 つ削除されます。

したがって、12345.6789 の値は合うまで以下の書式に短縮されます: 12345.679、12345.68、12345.7、および 12346。

最初の有効数字が 1 つだけ残るとこれは停止します。したがって、たとえば 0.0001234567890 のような値は 0.0001 に短縮されます。

指数表記、 5 つの 10 進数

数字は 1.23457E+09 または 1.23457E-04 などの 0.00000E+00 の形式で表示されます。

指数表記、 4 つの 10 進数

数字は 1.2346E+09 または 1.23456E-04 などの 0.0000E+00 の形式で表示されます。

指数表記、 3 つの 10 進数

数字は 1.235E+09 または 1.235E-04 などの 0.000E+00 の形式で表示されます。

指数表記、 2 つの 10 進数

数字は 1.23E+09 または 1.23E-04 などの 0.00E+00 の形式で表示されます。

指数表記、 1 つの 10 進数

数字は 1.2E+09 または 1.2E-04 などの 0.0E+00 の形式で表示されます。

指数表記、 0 つの 10 進数

数字は 1E+09 または 1E-04 などの 0E+00 の形式で表示されます。

四捨五入された値

最初の有効数字が数の 10 進部分にある場合、値は直近の整数値に丸められます。

したがって、値 0.0001234567890 の場合、0 に丸められ、セルに表示されるテキストは 0になります。

ハッシュ マーク

数の凝縮されたバージョンを表示できる場合、ハッシュ (#) がセルの幅一杯繰り返されます。

空の文字列

ハッシュ マークがセルを埋めることができない場合、空の文字列は表示されるセル テキストとして繰り返されます。

Note
注:

数値の書式文字列に General または @ が含まれない場合、以下の段階のサイズ変更しかありません。普通の値、ハッシュ マーク、空の文字列。

テキストがセルで使用される場合、切り取られる、またはセル内にないにかかわらず、セルに表示されるテキストは常にフル値です。

Note
注:

これが該当しない唯一のときは、パディング文字が書式文字列で使用される時です。テキストのために十分な余地がないとき、値はすべてのハッシュ マークとして表示されます。

Worksheet オプション

|コードで、または Microsoft Excel で以下によって Worksheet.DisplayOptions ShowFormulasInCells プロパティを設定できます: [ファイル] -> [オプション] -> [詳細設定] -> [次のシートで作業するときの表示設定] -> [計算結果の代わりに数式をセルに表示する]。

このオプションがオンのとき、結果の代わりに数式がセルに表示され、書式文字列とセル幅は無視されます。テキスト値は書式文字列が @ であるかのように表示します。整数でない数値は書式文字列が 0.0 であるかのように表示し、整数の数値は書式文字列が 0 のように表示します。

さらに、値が合わない場合、すべてのハッシュとして表示しません。完全に表示できないとしても、表示テキストはセル テキストとしてフル テキストを今まで通り返します。

GetText メソッドのオーバーロード

メソッドのオーバーロード

セル テキストは新しい WorksheetCell GetText メソッドで公開されます。パラメーターのないオーバーロードは Microsoft Excel UI に表示されるセル テキストを返します。その他のオーバーロードは、 TextFormatMode 列挙値を以下の値と一緒に取得します:

プロパティ 説明

AsDisplayed

これは GetText のパラメーターのないオーバーロードを呼び出すことと同じです。

IgnoreCellWidth

凝縮するまたは繰り返しのパディング文字を含まずにセル テキストを書式設定します。

コード例の概要

概要

以下の表には、このトピックのコード例が示されています。

説明

GetText はセルに適用される書式文字列によって異なる

セルに適用される、書式文字列によって、WorksheetCell GetText メソッドのテキスト表現を返します。

GetText は列幅によって異なる

列幅によって、WorksheetCell GetText メソッドのテキスト表現を返します。

GetText は ShowFormulasInCell オプションによって異なる

ShowFormulaInCells ワークシート オプションによって、WorksheetCell GetText メソッドのテキスト表現を返します。

コード例: GetText はセルに適用される書式文字列によって異なる

説明

WorksheetCell GetText メソッドの戻り値は、セルに適用される、書式文字列によって異なります。

以下の例のコードはワークブックを読み込んで Worksheet DifferentFormats のインスタンスを作成します。WorksheetCell GetText メソッドを使用して、領域 A1:A8 内のセルの表示テキストにアクセスします。

前提条件

この例の目的のために以下のエンティティが必要です:

  • C ドライブ、 C:\ に保存されたワークシートを含む Book3.xlsx という名前の Excel ファイル。

  • DifferentFormats に設定されたワークシート名

A1 から A8 のセル内の値 1234567890以下のスクリーンショットに示すように、各セルには異なるセル書式設定があります。

Get Cell Text 1.png

コード

Visual Basic の場合:

' Load a Workbook
Dim workBook As Infragistics.Documents.Excel.Workbook = Infragistics.Documents.Excel.Workbook.Load("C:\Book3.xlsx")
Dim worksheet As Infragistics.Documents.Excel.Worksheet = workBook.Worksheets("DifferentFormats")
Dim sb As New StringBuilder()
' Loop over cells with different formats sets and show the GetText() method return values
Dim i As Integer = 0
While i < 8
    sb.AppendLine([String].Format("{0} " & vbTab & vbTab & " {1}", worksheet.Rows(i).Cells(1).GetText(), worksheet.Rows(i).Cells(0).GetText()))
    i += 1
End While
MessageBox.Show(sb.ToString())

C# の場合:

// Load a Workbook
Infragistics.Documents.Excel.Workbook workBook = Infragistics.Documents.Excel.Workbook.Load("C:\\Book3.xlsx");
Infragistics.Documents.Excel.Worksheet worksheet = workBook.Worksheets["DifferentFormats"];
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// Loop over cells with different formats sets and show the GetText() method return values
for (int i = 0; i < 8; i++)
{
    sb.AppendLine(String.Format("{0} \t\t {1}",
        worksheet.Rows[i].Cells[1].GetText(),
        worksheet.Rows[i].Cells[0].GetText()));
}
MessageBox.Show(sb.ToString());

コード例: GetText は列幅によって異なる

説明

列幅によって、WorksheetCell GetText メソッドの値を返します。

以下の例のコードはワークブックを読み込んで Worksheet DifferentWidths のインスタンスを作成します。WorksheetCell GetText メソッドを使用して、領域 A1:E2 内のセルの表示テキストにアクセスします。

前提条件

この例の目的のために以下のエンティティが必要です:

  • C ドライブ、 C:\ に保存されたワークシートを含む Book3.xlsx という名前の Excel ファイル。

  • DifferentWidths に設定されたワークシート名

  • A1 から E1 のセル内の値 1234567890 およびセル A2 から E2 の値 0.0001234567890。列幅は、以下のスクリーンショットに示すように、各列ごとに異なります。

Get Cell Text 2.png

コード

Visual Basic の場合:

' Load a Workbook
Dim workBook As Infragistics.Documents.Excel.Workbook = Infragistics.Documents.Excel.Workbook.Load("C:\Book3.xlsx")
Dim worksheet As Infragistics.Documents.Excel.Worksheet = workBook.Worksheets("DifferentWidths")
Dim sb As New StringBuilder()
' Loop over cells with different width sets and show the GetText() method return values
Dim i As Integer = 0
While i < 5
    sb.AppendLine([String].Format("{0} " & vbTab & vbTab & " {1}", worksheet.Rows(1).Cells(i).GetText(), worksheet.Rows(0).Cells(i).GetText()))
    i += 1
End While
MessageBox.Show(sb.ToString())

C# の場合:

// Load a Workbook
Infragistics.Documents.Excel.Workbook workBook = Infragistics.Documents.Excel.Workbook.Load("C:\\Book3.xlsx");
Infragistics.Documents.Excel.Worksheet worksheet = workBook.Worksheets["DifferentWidths"];
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// Loop over cells with different width sets and show the GetText() method return values
for (int i = 0; i < 5; i++)
{
    sb.AppendLine(String.Format("{0} \t\t {1}",
        worksheet.Rows[1].Cells[i].GetText(),
        worksheet.Rows[0].Cells[i].GetText()));
}
MessageBox.Show(sb.ToString());

コード例: GetText は ShowFormulasInCell プロパティによって異なる

説明

ShowFormulaInCells ワークシート オプションによって、WorksheetCell GetText メソッドの値を返します。

以下の例のコードはワークブックを読み込んで Worksheet Formulas のインスタンスを作成します。次に、Worksheet プロパティ DisplayOptions ShowFormulaInCellstrue に設定されます。このコードは GetText メソッドを使用して、領域 B1:B5 内のセルの表示テキストにアクセスします。

プレビュー

以下のスクリーンショットは最終結果のプレビューです。

Get Cell Text 3.png

前提条件

この例の目的のために以下のエンティティが必要です:

  • C ドライブに保存されたワークシートを含む Book3.xlsx という名前の Excel ファイル。

  • Formulas に設定されたワークシート名

  • セル A1:A5 内のランダムな数字

  • セル B1:B5 内のランダムな数字

Note
注:

この特定の例では “=A1*5”、“=COUNT(A1:A5)”、“=SUM(A1:A5)”、“=AVERAGE(A1:A5)” および d “=LOG(A5)” がスクリーンショットで結果を生成するために使用されました。

Get Cell Text 4.png

コード

Visual Basic の場合:

' Load a Workbook
Dim workBook As Infragistics.Documents.Excel.Workbook = Infragistics.Documents.Excel.Workbook.Load("C:\Book3.xlsx")
Dim worksheet As Infragistics.Documents.Excel.Worksheet = workBook.Worksheets("Formulas")
' Turn On Worksheet options for showing formulas instead of formula results
worksheet.DisplayOptions.ShowFormulasInCells = True
Dim sb As New StringBuilder()
' Loop over cells with different width sets and show the GetText() method return values
Dim i As Integer = 0
While i < 5
    sb.AppendLine(worksheet.Rows(i).Cells(1).GetText())
    i += 1
End While
MessageBox.Show(sb.ToString())

C# の場合:

// Load a Workbook
Infragistics.Documents.Excel.Workbook workBook = Infragistics.Documents.Excel.Workbook.Load("C:\\Book3.xlsx");
Infragistics.Documents.Excel.Worksheet worksheet = workBook.Worksheets["Formulas"];
// Turn On Worksheet options for showing formulas instead of formula results
worksheet.DisplayOptions.ShowFormulasInCells = true;
StringBuilder sb = new StringBuilder();
// Loop over cells with different width sets and show the GetText() method return values
for (int i = 0; i < 5; i++)
{
    sb.AppendLine(worksheet.Rows[i].Cells[1].GetText());
}
MessageBox.Show(sb.ToString());

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