コントロールの一部にはズームの制限があります。制限及びその回避策は下記を参照してください。
デフォルトでは、一部の UIElements の描画をオペレーティング システムに委任します。このような UIElements にはチェック ボックス グリフ、ドロップダウン ボタン、オプション ボタン グリフなどがあります。本フレームワークでは、OS テーマとして扱います。この要素の多くは OS によってハードコードされたサイズで描画されるため、拡大は不可能です。たとえば、チェック ボックス グリフはコントロール サイズに関係せずに常に 13x13 になります。したがって、コントロールの UIElements の一部はズームされません。
アプリケーションでズーム機能を使用する場合、OS テーマを使用しないことをお勧めします。これを実現する方法については、OS テーマをアプリケーション全体から削除 を参照してください。
コントロールの UIElements の一部は画像を表示します。アセンブリ サイズを抑えるためにこの画像をできるだけ小さくしています。その反面、UIElement をズームすると画像がぼやけるというデメリットがあります。
唯一の回避策は UIElement に高解像度を設定することです。AppStylist で、または Appearance クラスの Image および ImageBackground プロパティで設定できます。UIElement の画像が appearance オブジェクトで変更できない場合、IUIElementDrawFilter インターフェイスを使用する選択肢もあります。
UltraDateTimeEditor がドロップダウンとして Microsoft MonthCalendar コントロールを使用します。この MonthCalendar の UIElements のサイズが既定されており変更できません。UltraDateTimeEditor は正しくテキストボックスを拡大しますが、ドロップダウンの部分は拡大できません。
UltraDateTimeEditor の代わりに UltraCalendarCombo を使用します。UltraCalendarCombo のカレンダーは Infragistics 作成のもので UIElements の描画を完全にコントロールします。すなわち、コントロールがズームされると正しく拡大されます。UltraCalendarCombo が埋め込みエディターであるため、他のコントロールに埋め込みされた場合でも UltraDateTimeEditor の代わりに使用できます。
UltraZoomPanel 内のすべての Infragistics コンテナー コントロールが UIElements を拡大します。ただし、その子コントロールは拡大されません。
UltraZoomPanel をコンテナー コントロールの子コントロールとして追加し、拡大する子コントロールを UltraZoomPanel 内に追加することができます。たとえば、UltraTabControl を使用して特定のタブのコントロールをズームする場合、タブに UltraZoomPanel を追加して子コントロールを UltraZoomPanel に追加します。UltraPanel を使用してコントロールをズームする場合、UltraPanel を UltraZoomPanel に変更する必要があります。UltraZoomPanel が UltraPanel を継承するためズームの有効化のほかにアプリケーションは影響を受けません。コンテナー コントロールのため複数の UltraZoomPanel をアプリケーションで使用する場合、ZoomFactorChanged イベントで ZoomFactor を同期できます。