バージョン

通知バッジが使用されている WinTree

このトピックは、UltraTree の NotificationBadge プロパティの使用方法を紹介します。

概要

通知バッジは重要なイベントをユーザーにお知らせします。通知バッジに関連するほとんどすべての設定は、UltraTree のさまざまなレベルにある NotificationBadgeSettings プロパティで公開されています。ツリーと各ノードの Override プロパティに含まれます。設定は、より具体的なインスタンスを使用してから、より一般的なインスタンスを使用して解決されます。たとえば、ツリーのノードに通知バッジを表示すると、ノードの通知設定がツリーの通知設定よりも優先されます。NotificationBadgeSettings クラスに含まれていない NotificationBadges に関連する唯一のプロパティは NotificationBadgeText で、各ノードに直接に表示されます。

NotificationBadges のサイズはそのコンテンツ サイズによって決定され、DisplayArea に制限されます。テキストをもつバッジの場合、通知は表示領域を超えない程度、指定のフォントのテキストを表示するためのサイズになります。画像表示の場合、通知バッジは画像のサイズを使用します (同じく、表示領域を超えない程度)。

Appearance プロパティ

NotificationBadgeSettings プロパティは Appearance プロパティを公開します。NotificationBadgeSettings プロパティは、ツリー、各ノード、および各 Nodes コレクションに公開されている Override に公開されます。通知バッジは、デフォルトで背景色と境界線が赤色、前景色は白となります。

C# の場合:

// 通知バッジのフォント サイズを 8pt にします
this.ultraTree1.Override.NotificationBadgeSettings.Appearance.FontData.SizeInPoints = 8;
// グループの通知バッジでサイズを小さくします
this.ultraTree1.Override.NotificationBadgeSettings.Appearance.FontData.SizeInPoints = 5.5f;
// 最初のグループで Calibri フォントを使用します
this.ultraTree1.Override.NotificationBadgeSettings.Appearance.FontData.Name = "Calibri";

Visual Basic の場合:

' 通知バッジのフォント サイズを 8pt にします
Me.UltraTree1.Override.NotificationBadgeSettings.Appearance.FontData.SizeInPoints = 8
' グループの通知バッジでサイズを小さくします
Me.UltraTree1.Override.NotificationBadgeSettings.Appearance.FontData.SizeInPoints = 5.5F
' 最初のグループで Calibri フォントを使用します
Me.UltraTree1.Override.NotificationBadgeSettings.Appearance.FontData.Name = "Calibri"

Style プロパティ

NotificationBadgeSettings のスタイル プロパティは BorderStyle および DisplayShadow プロパティです。BorderStyle は通知境界線のスタイルを決定する一方、DisplayShadow プロパティは通知が影付きになるかどうかを決定します。

デフォルトの境界線のスタイルは Rounded3 で通知は影なしになります。デフォルトの影付き色は Gray です。通知外観の BorderColor3DBase プロパティで設定されます。

C# の場合:

// NotificationBadges の周りに影を表示します
this.ultraTree1.Override.NotificationBadgeSettings.DisplayShadow = DefaultableBoolean.True;
// NotificationBadges の BorderStyle を Rounded1 に設定します
this.ultraTree1.Override.NotificationBadgeSettings.BorderStyle = UIElementBorderStyle.Rounded1;

Visual Basic の場合:

' NotificationBadges の周りに影を表示します
Me.UltraTree1.Override.NotificationBadgeSettings.DisplayShadow = DefaultableBoolean.[True]
' NotificationBadges の BorderStyle を Rounded1 に設定します
Me.UltraTree1.Override.NotificationBadgeSettings.BorderStyle = UIElementBorderStyle.Rounded1

Visibility プロパティ

Visibility プロパティは、Tree が NotificationBadges を表示する条件を決定します。デフォルトでは NonNullOrEmpty に設定されます。すなわち、コンテンツ (NotificationBadge に割り当てられたテキストや画像) がある場合にのみ表示されます。Visibility を Always に設定し、NotificationBadges がコンテンツを含まなくても表示されるように設定できます。また、Never に設定し非表示にすることもできます。Visibility を Never に設定することで NotificationBadges が不要な位置に表示されないようにできます。

C# の場合:

// NotificationBadges を非表示にします
this.ultraTree1.Override.NotificationBadgeSettings.Visibility = NotificationBadgeVisibility.Never;

Visual Basic の場合:

' NotificationBadges を非表示にします
Me.UltraTree1.Override.NotificationBadgeSettings.Visibility = NotificationBadgeVisibility.Never

NotificationBadgeText プロパティ

このプロパティは NotificationBadgeSettings クラスに含まれておらず、ノードに直接に含まれます。NotificationBadge に表示されるテキストを決定します。

C# の場合:

// 項目のテキストを設定します
node1.NotificationBadgeText = "7";
node2.NotificationBadgeText = "新規";

Visual Basic の場合:

' 項目のテキストを設定します
Node1.NotificationBadgeText = "7"
Node2.NotificationBadgeText = "新規"