バージョン

ToolClick イベントの処理

ここでは、MDI 子フォーム上のツールに対する ToolClick イベントの処理方法の例を示します。MDI 子フォームのツールバーおよびツールは MDI 親フォームのツールバーにマージするように設定できますが、子フォームから発信されるツールの ToolClick イベントは、MDI 子フォームの UltraToolBarsManager 上で発生します。この仕組みには、子のツールに対するすべての処理を子フォーム上で直接カプセル化できるという利点があります。この動作の例を次に示します。

  1. Form1 という名前の MDI 親フォームを追加し、Form1 の IsMdiContainer プロパティを True に設定します。

  2. Form2 という名前の MDI 子フォームを追加します。 .UltraToolBarsManager をそれぞれのフォームに追加します。

  3. MDI 親フォームおよび MDI 子フォームの UltraToolBarsManager に、いくつかのツールを追加します。

  4. MDI 親フォームに、MDI 子フォームを表示する次のコードを追加します。

Visual Basic の場合:

Private Sub ProcessingToolClickEventsforToolsonMDIChildForms_Load(ByVal sender As System.Object, _
  ByVal e As System.EventArgs) Handles MyBase.Load
	Dim frm As New ProcessingToolClickChildForm()
	frm.MdiParent = Me
	frm.Show()
End Sub

C# の場合:

private void ProcessingToolClickEventsforToolsonMDIChildForms_Load(
  object sender, System.EventArgs e)
{
	ProcessingToolClickChildForm frm = new ProcessingToolClickChildForm();
	frm.MdiParent = this;
	frm.Show();
}
  1. Form2.vb で、ToolClick イベントハンドラを MDI 子フォームの UltraToolBarsManager に追加します。または、UltraToolBarsManager を右クリックして「ToolClick コードの生成…​」を選択します。

たとえば次のコードは、ボタン ツールがクリックされたときに、Form2 上にある TextBox にテキストを設定します。ボタンはデザインタイムのユーザー設定によってすでに Toolbar に追加されています。ボタンはデザインタイム カスタマイザでツールバーにすでに追加されています。

Visual Basic の場合:

Private Sub UltraToolbarsManager1_ToolClick(ByVal sender As Object, _
  ByVal e As Infragistics.Win.UltraWinToolbars.ToolClickEventArgs) _
  Handles UltraToolbarsManager1.ToolClick
	If e.Tool.Key = "ButtonTool1" Then
		TextBox1.Text = "Infragistics"
	End If
End Sub

C# の場合:

private void ultraToolbarsManager1_ToolClick(object sender,
  Infragistics.Win.UltraWinToolbars.ToolClickEventArgs e)
{
	if(e.Tool.Key == "ButtonTool1")
		textBox1.Text = "Infragistics";
}