UltraControlContainerEditor コンポーネントを使用して WinGrid セル内に任意のコントロールを組み込む

ControlContainerEditor コンポーネントは、標準的な描画に使用されるコントロールだけでなく、編集モードの時に使用されるコントロールの指定を可能にする埋め込みエディターです。標準的な描画だけでなく編集モードの描画にも同じコントロールを表示することさえ選択できます。レンダリングコントロールは編集モードではない時に値を描画するために使用されます。

Note	注：レンダリングコントロールはビットマップに描画されます。したがって、レンダリングコントロールとして使用されるコントロールは DrawToBitmap メソッドをサポートする必要があります。

編集コントロールによってエンドユーザーは編集モードの間にセルを編集することが可能となります。WinGrid と使用される時に、編集コントロールが指定されてない場合、編集はできません。UltraGridCell は基本的にはレンダラーでありエディターではないためです。同様に、レンダリングコントロールが指定されない場合には、UltraGridCell はセル値をテキストとして表示するだけです。

デフォルトで、エディターが編集モードでない場合、レンダリングコントロールはオーナーまたは親コントロールと同様に同じ外観で（BackColor、ForeColor、Font など）表示されます。

この例のコードは、編集コントロールのみ、またはレンダリングコントロールのみのいずれかを ControlContainerEditor に割り当てることができることを示します。これを埋め込みエディターをサポートするコントロールに組み込むことができます。編集コントロールとレンダリングコントロールの両方を ControlContainerEditor コンポーネントに割り当てる方法についての詳細は、「ControlContainerEditor オブジェクトを使用して WinGrid セル内に任意のコントロールを組み込む」を参照してください。

編集コントロールまたはレンダリングコントロールはデザインタイムに使用可能な UltraControlContainerEditor コンポーネントまたは ControlContainerEditor オブジェクトのインスタンスのいずれかに割り当てることができます。

このトピックは、UltraGrid コントロール、.Net TrackBar コントロールおよび UltraControlContainerEditor コンポーネントを Form にドロップしてあることが前提となります。WinGrid コントロールは Northwind データベースの Products DataTable にバインドされます。

Visual Basic の場合：

Imports Infragistics.Win.UltraWinEditors
...
Me.ultraControlContainerEditor1.EditingControl = Me.trackBar1
Me.ultraControlContainerEditor1.EditingControlPropertyName = "Value"
' WinGrid で ControlContainerEditor を列に割り当てます。
Me.ultraGrid1.DisplayLayout.Bands[0].Columns["UnitsInStock"].EditorComponent = Me.ultraControlContainerEditor1

C# の場合：

using Infragistics.Win.UltraWinEditors;
...
this.ultraControlContainerEditor1.EditingControl = this.trackBar1;
this.ultraControlContainerEditor1.EditingControlPropertyName = "Value";
// WinGrid で ControlContainerEditor を列に割り当てます。
this.ultraGrid1.DisplayLayout.Bands[0].Columns["UnitsInStock"].EditorComponent = this.ultraControlContainerEditor1;

‘UnitsInStock’ 列で編集コントロールとして Trackbar が付いた WinGrid。レンダリングコントロールが指定されていないため、'UnitsInStock' 列のセル値はテキストとして表示されるだけです。

WinControlContainerEditor Embed Any Control Within WinGrid cell using UltraControlContainerEditor Component 01.png

Visual Basic の場合：

Me.ultraControlContainerEditor1.RenderingControl = Me.trackBar1
Me.ultraControlContainerEditor1.RenderingControlPropertyName = "Value"
' WinGrid で ControlContainerEditor を列に割り当てます。
Me.ultraGrid1.DisplayLayout.Bands[0].Columns["UnitsInStock"].EditorComponent = Me.ultraControlContainerEditor1

C# の場合：

this.ultraControlContainerEditor1.RenderingControl = this.trackBar1;
this.ultraControlContainerEditor1.RenderingControlPropertyName = "Value";
// WinGrid で ControlContainerEditor を列に割り当てます。
this.ultraGrid1.DisplayLayout.Bands[0].Columns["UnitsInStock"].EditorComponent = this.ultraControlContainerEditor1;

‘UnitsInStock’ 列でレンダリングコントロールとして Trackbar が付いた WinGrid。編集コントロールが指定されていないため、'UnitsInStock' 列のセルは編集できません。

WinControlContainerEditor Embed Any Control Within WinGrid cell using UltraControlContainerEditor Component 02.png

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