CellAppearance プロパティは、バンドまたはグリッド内のすべてのセルの外観の指定に使用します。CellAppearance プロパティに Appearance オブジェクトを割り当てると、指定したオブジェクトに属するすべてのセルにそのオブジェクトのプロパティが適用されます。CellAppearance プロパティを使用すると、セルに現在割り当てられている外観関連のプロパティを調べたり変更したりできます。次に例を示します。
UltraWinGrid1.Override.CellAppearance.BackColor = vbYellow
CellAppearance は UltraGridOverride オブジェクトのプロパティなので、階層的なレコードセットの各レベルでセルに異なる外観を与えることができます。バンドごとにセルの外観を変更するには、各 UltraGridBand オブジェクトに独自の UltraGridOverride オブジェクトを割り当てます。バンドにオーバーライドが割り当てられていない場合は、オーバーライド階層の1つ上のレベルのオーバーライドを使用して、そのバンドのプロパティが決定されます。つまり、オーバーライドを持たないバンドはその親バンドのオーバーライドを使用し、最上位のバンドはグリッドのオーバーライドを使用します。したがって、最上位のバンドに独自のオーバーライドが設定されていない場合、そのバンドのセルはグリッド レベルの CellAppearance の設定を使用します。
UltraGridCell オブジェクトの Appearance プロパティを直接設定すれば、特定のセルの CellAppearance 設定をオーバーライドできます。セルは常に、その属するバンドの CellAppearance プロパティで指定された Appearance オブジェクトから引き継がれた値よりも独自の Appearance オブジェクトの値を優先して使用します。
CellAppearance プロパティに指定された Appearance オブジェクトのプロパティのいずれかがデフォルト値に設定されている場合は、セルを含む行の Appearance オブジェクトのプロパティが使用されます。