WinExplorerBar は、既存の Infragistics WinListBar エレメントの次世代版です。UltraExplorerBar は WinListbar エレメントの全機能(コントロールを水平方向に表示するオプションを除く)に加えて、数多くの追加機能を備えています。WinListbar エレメントとの後方互換性はありませんが、組み込みのユーティリティによって、既存の WinListbar エレメントでデザインタイムに定義したグループと項目を簡単にインポートできます。
複数のエレメント スタイル - WinExplorerBar エレメントは、WinListBar スタイル(WinListbar エレメントでサポートされている唯一のスタイル)の他に XP ExplorerBar、Toolbox および OutlookNavigationPane スタイルをサポートしています。
複数の表示スタイル - WinExplorerBar エレメントには、ひとつのプロパティ設定によってエレメントの外観を変更できる ViewStyle プロパティがあります。XPExplorerBar、XP、Office2000、Office2003 または Office2007 のいずれかの外観を選択できます。
エレメントがフォーカスを受け取ることが可能 - WinExplorerBar エレメントはキーボード ナビゲーションとニーモニックをサポートします。
3 つの新しい項目タイプ - WinListbar で使用できる唯一の項目タイプである Button に加えて、StateButton、Label、および Separator という項目タイプが含まれています。
グループ スタイル - WinListbar で使用できる唯一のグループ スタイルは「下部テキスト付きの大きいアイコン」と「テキスト付きの小さいアイコン」だけですが、これに加えて、SmallIcons、LargeIcons、LargeIconsWithText、および ControlContainer というグループ スタイルが追加されました。
コントロール コンテナとしてのグループ - ControlContainer グループ スタイルを使用して、グループに他の WinForms コントロールを格納できるようになりました。このスタイルは、GroupSettings の Style プロパティを通じて、各グループに個別に、または全グループに適用できます。
ドラッグ アンド ドロップの完全なサポート - グループ間で項目を移動する際にドラッグ アンド ドロップが完全にサポートされます。ItemSettings オブジェクトの AllowItemDrag プロパティによって、ドラッグ可能な項目を指定できます。GroupSettings オブジェクトの AllowItemDrop プロパティによって、項目をグループにドロップできるかどうかを指定できます。開発者は ItemDragging、ItemOverDropLocation、ItemDroppped の各イベントを使用して、項目のドラッグ プロセスに関与できます。
Enabled プロパティと Visible プロパティ - 個々のグループおよび項目に Enabled ステータスと Visible ステータスを設定できます。
GroupSettings オブジェクトと ItemSettings オブジェクトの MaxLines プロパティを介して、項目とグループでテキストの折り返し(複数行テキスト)がサポートされます。
複数列のサポート - WinExplorerBar エレメント スタイルの使用時に、グループを複数列で表示できます。
GroupSettings オブジェクトと ItemSettings オブジェクト - 新しい GroupSettings オブジェクトと ItemSettings オブジェクトにはグループと項目に関する重要なプロパティ設定が含まれています。GroupSettings オブジェクトは、グループ レベル(プロパティ名 Settings)とコントロール レベル(プロパティ名 GroupSettings)に存在します。そのため、コントロール レベルですべてのグループのグループ プロパティを設定しながら、グループ レベルで特定のグループのグループ プロパティをオーバーライドできます。同様に、ItemSettings オブジェクトは項目レベル(プロパティ名 Settings)、グループ レベル(プロパティ名 ItemSettings)、およびコントロール レベル(プロパティ名 ItemSettings)に存在します。そのため、コントロール レベルですべての項目の項目プロパティを設定しながら、グループ レベルで特定のグループに属する全項目の項目プロパティをオーバーライドし、さらに項目レベルで特定の項目の項目プロパティをオーバーライドできます。
新しい WinExplorerBar エレメントは、古い WinListbar と同じアプリケーションの中で並行して使用できます。WinExplorerBar エレメントには WinListbar との後方互換性はありませんが、アプリケーションのアップグレードを容易にするため、WinExplorerBar オブジェクト モデルは元の WinListbar オブジェクト モデルをできるかぎり保持するように設計されています。
組み込みのユーティリティによって既存の WinListbar コントロールから、デザインタイムに定義したグループと項目を簡単にインポートできます。詳細については、 「既存の WinListbar エレメントを UltraExplorerBar エレメントで置き換える」を参照してください。