バージョンフリー アセンブリは、アセンブリ名にバージョン番号またはフレームワーク バージョン識別子を持たないライブラリです。たとえば、Infragistics. Shared.v 22.2 .dll のような Infragistics アセンブリ名は、Infragistics.Shared.dll として使用します。バージョンフリーのアセンブリを使用すると、アプリケーションを再構築する必要なく、.Net でサポートされているアセンブリ バインディング リダイレクトを使用して、Infragistics のバージョンを別のバージョンに容易にアップグレードできます。
Note
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注:
バージョンフリー アセンブリを使用する場合は、アプリケーションで完全な回帰テストを実行し、アップグレード前のボリューム リリースから、ヘルプの重大な変更のセクションを確認する必要があります。
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アセンブリ バインディング リダイレクトを使用すると、.NET ランタイムに、アセンブリのバージョンへのバインディングが別のバージョンにリダイレクトされるように指示できます。アプリケーション構成ファイル (app.config) 内の bindingRedirect 要素は、バージョン リダイレクトを可能にする属性 oldVersion および newVersion を受け入れます。 assemblyIdentity 要素は、アセンブリの名前を必要とする name 属性を受け入れます。バージョン管理されたアセンブリ名では、アセンブリ名はリリースごとに変更されます (たとえば、Infragistics. Shared.v12.1.dll、Infragistics. Shared.v12.2.dll)、したがって assemblyIdentity 要素に指定することはできません。バージョンフリー アセンブリ名では、アセンブリ名はすべての Infragistics ボリューム リリースで同じになるため、アプリケーションを再構築する必要はなく、bindingRedirect を使用してあるバージョンから別のバージョンにアップグレードできます。
次に、app.config ファイルで bindingRedirect を使用してアプリケーションを新しいバージョンにリダイレクトする例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<configuration>
<runtime>
<assemblyBinding xmlns = "urn:schemas-microsoft-com:asm.v1">
<dependentAssembly>
<assemblyIdentity name = "Infragistics.Shared" publicKeyToken = "7dd5c3163f2cd0cb" culture = "neutral" />
<bindingRedirect oldVersion = "12.1.20101.0" newVersion = "12.2.20102.50" />
</dependentAssembly>
<dependentAssembly>
<assemblyIdentity name = "Infragistics.Win" publicKeyToken [source] = "7dd5c3163f2cd0cb" culture = "neutral" />
<bindingRedirect oldVersion = "12.1.20101.0" newVersion = "12.2.20102.50" />
</dependentAssembly>
</assemblyBinding>
</runtime>
</configuration>