バージョン

Null 値

通常、チャートは null 値を含むデータセットを表示する必要があります。データソースの null 値には異なる意味を持つ場合があるため、Chart コントロールはセット内の null 値をプロットするさまざまな方法を提供します。

null 値を処理する場合の一般的な質問は、値が null の場合にチャートのどこに配置するかということです。

ほとんどのチャート タイプでは、Chart コントロールは NullHandling プロパティを提供します。デザイナ ビューの [プロパティ] ウィンドウで、NullHandling プロパティはチャート タイプに対応するプロパティの下で使用できます。たとえば、Column チャートの [プロパティ] ウィンドウで、NullHandling プロパティは ColumnChart プロパティの下で使用できます。

Note

注: .NET の値(System.Int32、System.Double、および System.DateTime など)を使用すると、値のタイプが null 指定できないため、null 値を持つことができません。データセットで null 値を指定したい場合は、System.Data.SqlTypes 名前空間に含まれるタイプなどの null に指定可能なタイプを使用します。

NullHandling 値のリストを以下に示します。各値は null 値を個別に取り扱います。

  • NullHandling.Zero — null 値を Y 軸の 0.0 にプロットします。

  • NullHandling.DontPlot — セグメントを接続しません。セグメントをスキップし、隣接ポイントを接続しません。

  • NullHandling.InterpolateSimple — 単純な(線形)補間を使用して、null 値の前と後の数式間に点をプロットします。このために使用する数式は以下のとおりです。

	interpolatedValue = (precedingValue / 2) + (subsequentValue / 2)
  • NullHandling.InterpolateCustom — アプリケーション レベルでカスタム補間ロジックを実行して、 UltraChart.InterpolateValues イベントを処理することにより、null 値を格納します。上記の例では、このイベント ハンドラは値 120 を使用して null 値を格納します。

以下の表は、Area チャートのデータセットの例です。

StockName 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日

IBM

111

96

85

null

65

MSN

75

23

15

75

100

MCI

55

63

84

95

80

ATT

12

12

40

60

50

VER

69

95

110

98

123

以下の領域チャート画像は、null 処理の 4 つの異なるタイプを使用してデータをプロットする方法を説明しています。

NullHandling.Zero

NullHandling.DontPlot

images\Chart Null Handling and Empty Styles 01.png
images\Chart Null Handling and Empty Styles 02.png

NullHandling.InterpolateSimple

NullHandling.InterpolateCustom

images\Chart Null Handling and Empty Styles 03.png
images\Chart Null Handling and Empty Styles 04.png