バージョン

WinToolbarsManager 通知バッジの使用

トピックの概要

目的

このトピックは、UltraToolbarsManager の NotificationBadge プロパティの使用方法を紹介します。

前提条件

本トピックの理解を深めるために、以下のトピックを参照することをお勧めします。

トピック 目的

WinToolbarsManager™ コンポーネントを使用するための情報を提供します。

このトピックの内容

このトピックは、以下のセクションで構成されます。

NotificationBadge プロパティの概要

概要

通知バッジは重要なイベントをユーザーにお知らせします。通知バッジに関連するほとんどすべての設定は NotificationBadgeSettings プロパティで公開されます。通知バッジは、ToolbarsManager、ツールバー、リボン、リボンのタブおよびグループなど、さまざまなレベルで使用できます。はじめに特定のインスタンスから始め、一般的なものへ移行することで設定を解決します。例えば、リボンのツールに通知バッジを表示する場合、ShareProps の通知設定がリボン タブの通知設定より優先され、リボン タブの通知設定が ToolbarsManager 自体の通知設定より優先されます。NotificationBadgeSettings クラスに含まれていない NotificationBadges に関連する唯一のプロパティは NotificationBadgeText です。それはツールの InstanceProps および SharedProps にあります。

NotificationBadges のサイズはそのコンテンツ サイズによって決定され、DisplayArea に制限されます。テキストをもつバッジの場合、通知は表示領域を超えない程度、指定のフォントのテキストを表示するためのサイズになります。画像表示の場合、通知バッジは画像のサイズを使用します (同じく、表示領域を超えない程度)。

Appearanceプロパティ

NotificationBadgeSettings プロパティは 3 つの Appearance プロパティ - AppearanceAppearanceLargeAppearanceSmall を公開します。Appearance プロパティはすべてのツールに表示される通知で使用されます。一方、AppearanceSmall および AppearanceLarge は、それぞれ小さいツールと大きいツールで使用されます。

デフォルトで通知バッジは、赤の背景色、赤の境界線、そして白の前景色になります。

C# の場合:

// 大きいツールで通知バッジのフォント サイズを 8pt にします
this.ultraToolbarsManager1.NotificationBadgeSettings.AppearanceLarge.FontData.SizeInPoints = 8;
// 小さいツールで通知バッジのフォント サイズを小さくします
this.ultraToolbarsManager1.NotificationBadgeSettings.AppearanceSmall.FontData.SizeInPoints = 5.5f;
// すべてのツールで Calibri フォントを使用します
this.ultraToolbarsManager1.NotificationBadgeSettings.Appearance.FontData.Name = "Calibri";

Visual Basic の場合:

' 大きいツールで通知バッジのフォント サイズを 8pt にします
Me.ultraToolbarsManager1.NotificationBadgeSettings.AppearanceLarge.FontData.SizeInPoints = 8
' 小さいツールで通知バッジのフォント サイズを小さくします
Me.ultraToolbarsManager1.NotificationBadgeSettings.AppearanceSmall.FontData.SizeInPoints = 5.5F
' すべてのツールで Calibri フォントを使用します
Me.ultraToolbarsManager1.NotificationBadgeSettings.Appearance.FontData.Name = "Calibri"

Style プロパティ

NotificationBadgeSettings のスタイル プロパティは BorderStyle および DisplayShadow プロパティです。BorderStyle は通知境界線のスタイルを決定する一方、DisplayShadow プロパティは通知が影付きになるかどうかを決定します。

デフォルトでは、BorderStyle が Rounded3 で通知は影なしになります。デフォルトの影付き色は Gray です。通知外観の BorderColor3DBase プロパティで設定されます。

C# の場合:

// NotificationBadges の周りに影を表示します
this.ultraToolbarsManager1.NotificationBadgeSettings.DisplayShadow = DefaultableBoolean.True;
// NotificationBadges の BorderStyle を Rounded1 に設定します
this.ultraToolbarsManager1.NotificationBadgeSettings.BorderStyle = UIElementBorderStyle.Rounded1;

Visual Basic の場合:

' NotificationBadges の周りに影を表示します
Me.ultraToolbarsManager1.NotificationBadgeSettings.DisplayShadow = DefaultableBoolean.[True]
' NotificationBadges の BorderStyle を Rounded1 に設定します
Me.ultraToolbarsManager1.NotificationBadgeSettings.BorderStyle = UIElementBorderStyle.Rounded1

Visibility プロパティ

Visibility プロパティは、Toolbars Manager が NotificationBadges を表示する条件を決定します。デフォルトでは NonNullOrEmpty に設定されます。すなわち、コンテンツ (NotificationBadge に割り当てられたテキストや画像) がある場合にのみ表示されます。Visibility を Always に設定し、NotificationBadges がコンテンツを含まなくても表示されるように設定できます。また、Never に設定し非表示にすることもできます。Visibility を Never に設定することで NotificationBadges が不要な位置に表示されないようにできます。

C# の場合:

// NotificationBadges を非表示にします
this.ultraToolbarsManager1.Ribbon.QuickAccessToolbar.NotificationBadgeSettings.Visibility = NotificationBadgeVisibility.Never;

Visual Basic の場合:

' NotificationBadges を非表示にします
Me.ultraToolbarsManager1.Ribbon.QuickAccessToolbar.NotificationBadgeSettings.Visibility = NotificationBadgeVisibility.Never

NotificationBadgeText プロパティ

このプロパティは NotificationBadgeSettings クラスに含まれておらず、ツールの InstanceProps および SharedProps に含まれる単一のプロパティです。NotificationBadge に表示されるテキストを決定します。

C# の場合:

// 項目のテキストを設定します
this.ultraToolbarsManager1.Tools[“ViewNewEmailButton”].SharedProps.NotificationBadgeText = “7”;
this.ultraToolbarsManager1.Tools[“NewEvents”].SharedProps.NotificationBadgeText = "新規";

Visual Basic の場合:

' 項目のテキストを設定します
Me.ultraToolbarsManager1.Tools(“ViewNewEmailButton”).SharedProps.NotificationBadgeText = "7"
Me.ultraToolbarsManager1.Tools(“NewEvents”).SharedProps.NotificationBadgeText = "新規"