WinFlowLayoutManager でコントロールを配置

使用可能なパターンで異なるコントロールを表示することは、困難な作業である場合があります。ほとんどの場合、コントロールは左から右、または上から下のパターンで表示されます。これらのコントロールに位置を設定することは良いことですが、ユーザーがフォームのサイズを変更する場合、コントロールは希望の場所に収まらない場合があります。この場合、WinFlowLayoutManager が役に立ちます。WinFlowLayoutManager がフォーム上でコントロールのレイアウトを管理できるようにすることによって、複雑なサイズ変更計算が不要になります。

WinFlowLayoutManager は、ControlContainer でコントロールが水平または垂直にフローを管理するかどうかを決定する Orientation プロパティを公開します。ControlContainer およびコントロール自体に関してコントロールをどのように配置するのかをさらに制御することができる HorizontalAlignment および VerticalAlignment プロパティもあります。たとえば、Orientation プロパティを Horizontal（デフォルト設定）に設定すると、コントロールは ControlContainer を左から右にフローし、必要に応じて以下のように行に折り返します（WrapItems プロパティが True に設定されている場合に限って）。HorizontalAlignment プロパティの設定は、ControlContainer に関するコントロールの配置を判断します。Near 値はコントロールを左揃えにし、Far 値はコントロールを右揃えにします。VerticalAlignment プロパティは、それぞれに関するコントロールを配置します。Near 値は互いにコントロールの上を揃え、Far 値はコントロールの下を揃えます。

Orientation プロパティによって、HorizontalAlignment および VerticalAlignment プロパティは若干異なって機能します。Orientation プロパティが Horizontal に設定されている場合、HorizontalAlignment は ControlContainer に関するコントロールを揃えます。Orientation プロパティが Vertical に設定されている場合、VerticalAlignment は ControlContainer に関するコントロールを揃えます。

これらの配置プロパティをさらに理解するには、実際の動作を確認するのが最適です。以下のコードは上記のプロパティの 3 つすべてを設定しています。このコードは、フォームに WinTextEditor、WinDateTimeEditor、WinListView、および WinButton があることを前提としています。WinFlowLayoutManager は、メインのフォームですべてのコントロールを管理します。Orientation プロパティを Horizontal、HorizontalAlignment を Near、VerticalAlignment プロパティを Near に設定すると同様に表示されます。

Visual Basic の場合：

C# の場合：

2 つの配置プロパティを反対に変更する場合、両方を Far に設定すると、Form は次のようになります。

Orientation プロパティを Vertical に変更するとレイアウトに大きな変化が生じます。コントロールはフォームを垂直方向にフローダウンします。HorizontalAlignment の設定は、互いにコントロールの配置を維持し、VerticalAlignment はフォーム全体に関してコントロールの配置を維持します。Orientation を Vertical、HorizontalAlignment を Near、そして VerticalAlignment を Near に設定するとレイアウトが同様に表示されます。

HorizontalAlignment および VerticalAlignment プロパティの両方を Far に変更すると、同じようなレイアウトになります。