バージョン

グループ スタイル

WinDockManager コントロールの DockableGroupPanes クラスは 4 種類のスタイルでその子ペインを構成および表示できます。子ペインの表示に使用されるスタイルは、グループの ChildPaneStyle プロパティに基づきます。

水平分割

水平分割バーは、子ペインを水平分割グループに分割するために使用されます。2 つのペイン間にある分割バーを動かすと、それらのペインのサイズが変わるだけで、兄弟ペイン(同じ Parent を持つ他の子ペイン)のサイズは変わりません。ペインのサイズが最小サイズよりも小さくなるように、または最大サイズよりも大きくなるように、分割バーを動かすことはできません。水平スタイルのグループの子ペインは、最大化または最小化できます。ペインを最大化すると、グループ内の他のペインはそのキャプションだけが表示されます。ペインを最小化すると、そのキャプションだけが表示されます。

垂直分割

垂直分割グループの動作は水平分割グループと同じです。ただひとつ違う点は、分割バーで分割される子ペインが垂直に表示されることです。

タブ グループ

タブ グループの各子ペインはタブ項目として表示されます。一度に表示できるのは、グループ内のひとつのタブ項目の内容だけです。項目の IsSelectedTab プロパティを設定すると、項目をプログラムから選択できます。デフォルトでは、ペインの TextTab がまだ設定されていない場合、タブ項目のキャプションとして Text プロパティが使用されます。

グループの GroupSettings プロパティのうち、いくつかのプロパティは特にタブ グループに適用されます。これらのプロパティにはすべて、その名前の前に「Tab」という語が付いています(TabStyle、TabLocation など)。これ以外に、CloseButtonBehavior および PinButtonBehavior という 2 つのプロパティもまた、タブ項目の動作に作用します。これらは、関連付けられたボタンが、現在表示されているタブに対して動作するのか、またはグループ内のすべてのタブに対して動作するのかを示します。デフォルトでは、CloseButtonBehavior は CloseActiveTab に、PinButtonBehavior は PinTabGroup にそれぞれ設定されています。これらは Visual Studio のデフォルト設定と同じです。これらの設定の場合、[閉じる] ボタンが押されるとアクティブなタブだけが閉じますが、[ピン] ボタンが押されるとすべてのペインがピン解除されます。

スライド グループ

スライド グループの各子ペインには、選択されている項目を除いて、その項目を表すボタンが表示されます。ボタンが押されると、そのボタンに関連付けられたペインが表示され、現在選択されている項目が縮小します。

スライド グループは、常にひとつの項目しか表示されないという点でタブ グループに似ています。また、PinButtonBehavior および CloseButtonBehavior が、グループ内の子項目の動作に作用します。

WinDockManager Group Styles 01.png