バージョン

Band プロパティ (BandHeader)

オブジェクトが属する UltraGridBand を返します。このプロパティは実行時には読み取り専用です。このプロパティは設計時には使用できません。
シンタックス
'宣言
 
Public Overrides NotOverridable ReadOnly Property Band As UltraGridBand
public override UltraGridBand Band {get;}
解説

オブジェクトの Band プロパティは、UltraGridBand オブジェクトによって定義されたグリッドの特定のバンドを参照します。Band プロパティを使用して、特定の UltraGridBand オブジェクトのプロパティにアクセスしたり、現在のオブジェクトに関連付けられている UltraGridBand オブジェクトへの参照を取得したりできます。

UltraGridBand オブジェクトは、UltraWinGrid によって使用される階層データ構造の基礎になります。グリッドの行またはセルは、UltraGridBand オブジェクトからアクセスする必要があります。バンドは、バンドを構成する行に統一した書式と動作を適用するときにも使用します。UltraGridBand オブジェクトは、データ階層の単一のレベルからすべてのデータを表示するために使用します。UltraGridBand オブジェクトは、レコードセットのデータを実際に表示する子の UltraGridRow オブジェクトのセットを複数含むことができます。DataEnvironment 内の単一の Command から描画されるすべての行がバンドを構成します。

データ階層の構造を介して現在のバンド内の行にリンクする以降のバンドから行を表示するために、バンドの行は通常ひとつ以上のグループで表示されます。たとえば、階層レコードセットに顧客、発注、発注詳細の各データを表示するテーブルがあるとすると、これらの Commands のそれぞれが UltraWinGrid の UltraGridBand にマップされます。顧客バンドの行は、その顧客の発注データ行とは独立して表示されます。同様に、発注バンドの行は、発注詳細の行の表示領域を空けておくため、独立して表示されます。これがどのように見えるかはグリッドで選択した ViewStyle 設定によって異なりますが、視覚的な区別の概念は、UltraWinGrid が階層的なレコードセットで使用される場合に簡単に分かります。

バンドの行が独立して表示されていても、それらは連続的に処理されます。バンドから1列を選択すると、その列のセルは、間に挟まった行の存在にかかわらず、バンドのすべての行にわたって選択されます。また、階層表示を縮小して、現在のバンドの子の行を非表示にすることもできます。

参照