Chart はスマート目盛の機能を備えています。スマート目盛を有効にすることにより、グラフはデータと使用可能なスペースに基づいて、軸の可能な最良の範囲と間隔を自動的に決定できます。
Axis.Y.TickmarkStyle を Percentage に設定し、 Axis.Y.RangeType を Automatic に設定した一般的な柱状グラフを以下に示します。
このグラフの表示には、以下の 2 つの問題があります。
Y 軸の最小値と最大値がデータの最小値と最大値と同等です。この結果、値が 10.96 のため、行 2 と列 0 が表示されません。データの範囲も直観的にわかりません。10.96~302.46 は、人間の目で理解できる数字の範囲ではありません。
間隔が軸の 10% おきに設定されているため、データの間隔が 29.15 となっています。同様に、この数字は直観的に理解できるものではなく、閲覧者には意味がありません。
これらの問題は、Axis.X.TickmarkStyle を Smart に設定して、簡単に解決できます。この設定により、グラフの Smart Labels アルゴリズムが有効になり、以下の機能が提供されます。
Smart Range:軸の最小値と最大値が実際のデータ範囲の近くに可能な最良の「概数」を設定します。
Smart Intervals:目盛が「概数」によって分割されて表示されます。また、軸に沿った使用可能なスペースを考慮して、グラフの軸ラベルが重複しないように目盛の間隔を決定します。
以下のグラフはスマート目盛を使用して生成されました。
これらの 2 つのグラフは、スマート目盛が軸ラベルの重複をどのように回避するかを示しています。