バージョン

ADOMD の使用

トピックの概要

目的

このトピックでは、ADOMD データ ソースと ADOMD プロバイダーを使用した WinPivotGrid™ データ バインディングを説明します。

アプリケーションの要件

アプリケーションが .Net Framework 4 に基づいて作成されたことを確認してください。 .Net Framework 4 クライアント プロファイル は必要な System.Web.Extensions を含みません。

このトピックの内容

このトピックは、以下のセクションで構成されます。

ADOMD の使用

プレビュー

以下のスクリーンショットは、ADOMD データ バインディング例の結果のプレビューです。

Using ADOMD 1.png

要件

この手順を実行するには、以下が必要です。

要件のカテゴリ 要件の一覧

アセンブリ

Infragistics.Olap.Core.v20.1

Infragistics.Olap.DataSource.v20.1

Infragistics.Olap.DataProvider.Adomd.v20.1

Infragistics.Olap.DataSource.Mdx.v20.1

Infragistics.Shared.v20.1

Infragistics.Win.UltraWinPivotGrid.v20.1

Infragistics.Win.v20.1

Using/Imports

アプリケーション フォームに以下の Using/Imports ステートメントを追加します。

Infragistics.Olap.Adomd

ADOMD 設定

ADOMD データ プロバイダーは、サーバーのデータにアクセスするために ConnectionString プロパティを使用する接続が必須です。

以下の表は、 AdomdInitialSettings オブジェクトを使用し、サーバーのデータへの接続を設定するために必要なパラメーターをリストします。認証およびセキュリティのためのオプション パラメーターがありますが、ここには含まれていません。以下のバインディング コード例はこの設定を使用します。

パラメーター 説明

provider

Analysis Services の SQL Server データ プロバイダーが必要な接続で使用されます (現在のバージョンで オプション です)。指定したバージョンが必要な場合、このパラメーターを指定する必要があります。

"provider=MSOLAP.4;"

data source

サーバー インスタンスを指定します ( 必須 )。

"data source=http://sampledata.infragistics.com/olap/msmdpump.dll;"

接続文字列を設定し、キューブのディメンション (行、列、メジャー) を含め、以下の設定を構成する必要があります。

パラメーター 説明

catalog

Analysis Services データベース名を指定します ( 必須 )。

Catalog = "Adventure Works DW Standard Edition"

cube

キューブ名 ( 必須 )。

Cube = "Adventure Works"

Rows

行のディメンション。

Rows = "[日付].[カレンダー]"

Columns

列のディメンション。

Columns = "[製品].[カテゴリ] "

Measures

メジャーのディメンション。

Measures = "[メジャー].[リセラー販売高]"

コード

ADOMD データ プロバイダーは、XML for Analysis プロトコルを使用して Microsoft SQL Server Analysis Services にデータを送信します。以下のコード例では、ADOMD を使用してデータを送信するためにピボット グリッドを構成する方法を紹介します。

Note
注:

このトピックは Infragistics サンプル データを使用します。

この例は Infragistics OLAP サーバーからのデータを使用します。

C# の場合:

AdomdInitialSettings settings = new AdomdInitialSettings();
StringBuilder sb = new StringBuilder();
sb.Append("provider=MSOLAP.4;");
sb.Append("data source=http://sampledata.infragistics.com/olap/msmdpump.dll;");
sb.Append("catalog=\"Adventure Works DW Standard Edition\";");
sb.Append("cube=\"Adventure Works\";");
options.ConnectionString = sb.ToString();
settings.Catalog = "Adventure Works DW Standard Edition";
settings.Cube = "Adventure Works";
settings.Rows = "[Date].[Calendar]";
settings.Columns = "[Product].[Category] ";
settings.Measures = "[Measures].[Reseller Sales Amount]";
AdomdDataSource adomdDs = new AdomdDataSource(settings);
ultraPivotGrid1.DataSource = adomdDs;

Visual Basic の場合:

Dim settings As New AdomdInitialSettings()
Dim sb As New StringBuilder()
sb.Append("provider=MSOLAP.4;")
sb.Append("data source=http://sampledata.infragistics.com/olap/msmdpump.dll;")
sb.Append("catalog=""Adventure Works DW Standard Edition"";")
sb.Append("cube=""Adventure Works"";")
settings.ConnectionString = sb.ToString()
settings.Catalog = "Adventure Works DW Standard Edition"
settings.Cube = "Adventure Works"
settings.Rows = "[Date].[Calendar]"
settings.Columns = "[Product].[Category] "
settings.Measures = "[Measures].[Reseller Sales Amount]"
Dim adomdDs As New AdomdDataSource(settings)
ultraPivotGrid1.DataSource = adomdDs

MdxDataSelector の追加

概要

データ セレクター ( MdxDataSelector) は独立したコントロールですが、 WinPivotGrid コントロールに欠かせないメカニズムです。データ セレクターはピボット グリッドと同じデータ ソースにバインドする必要があります。 WinPivotGrid は、ユーザーがランタイムでピボット グリッドに追加できるディメンションおよびメジャーのリストを表示します。

Note
注:

データ セレクターがランタイムに表示されない場合、ディメンションは追加できません。その場合、ピボット グリッドからのディメンションの削除のみが可能です。

以下のコード例では、データ セレクターをピボット グリッドのデータ ソースにバインドする方法を紹介します。以前のコード例のデータ ソース オブジェクトを使用します。

C# の場合:

mdxDataSelector1.DataSource = xmlaDs;

Visual Basic の場合:

mdxDataSelector1.DataSource = xmlaDs

以下のスクリーンショットは、XMLA データ ソースにバインドされるピボット グリッドおよびデータ セレクターを表示しています。同じ方法で ADOMD データ ソースにバインドできます。

Adding MdxDataSelector 1.png

関連コンテンツ

トピック

このトピックの追加情報については、以下のトピックも合わせてご参照ください。

トピック 目的

このセクションは、Infragistics® Windows Forms® の WinPivotGrid™ コントロールについてのトピックを含みます。

このトピックでは、XMLA データ ソースと XMLA データ プロバイダーを使用した WinPivotGrid™ データ バインディングを紹介します。

このトピックでは、FlatDataSource クラスを使用して WinPivotGrid™ で IEnumerable データを表示する方法を紹介します。

このセクションは、ピボット グリッドのトピックでよく使用される用語を説明します。