これは UTC と、この Recurrence オブジェクトの作成または最終更新を担当するユーザーのタイムゾーン間のタイム スパンを表します。DayOfMonth プロパティとその他のプロパティは、これらのプロパティ値を設定したユーザーと結果として生じた発生を見るその他のユーザー間のタイムゾーンの違いを認識します。UtcOffset プロパティはこれらの繰り返しパターンプロパティの意図する意味を明確にするために使用されます。
たとえば、ニューヨーク(東部標準時、グリニッジ標準時より -5 時間)にいるユーザーが毎月の最終日にスケジュール設定されている定期的なアクティビティを作成して、4 月の最終日のローカル時間の午後 10:00 に開始するとします。ルートアクティビティはUTCの5月1日の午前3:00を開始日時としてデータベースに保存されます。ドイツのフランクフルトにいるユーザー(中央ヨーロッパ標準時、グリニッジ標準時より+1)がこのリソースのスケジュールを開くと問題が発生します。これらのユーザーにとって、「毎月の最終日」の定期的なアクティビティは、5月の最終日の午前4:00にならないと有効になりません。UTCの開始日時のカレンダー月は4月ではなく5月であるためです。フランクフルトのユーザーに表示されるのは、毎月の最初の日のローカル時間の午前 4:00 に発生したものです。
東部標準時の観点から繰り返しパターンが月の最後の日に適用されるという元のユーザーの意思を反映するために、Recurrence の UtcOffset プロパティは5時間の値を指定して TimeSpan に適切に設定されている場合には、WebSchedule の Recurrence エンジンは適切な調整を行い、4月の最終日に開始する発生を生成します。
UtcOffset プロパティの設定に失敗すると、グローバルな WebSchedule アプリケーションではエンドユーザーのタイムゾーンに基づいて、繰り返しのシリーズの最初の発生が失われて、繰り返しシリーズの最後に余分な発生が追加されるようです。WebSchedule ユーザーインターフェイスはこれを管理します。ただし、ユーザーが独自の Recurrence オブジェクトをプログラムで作成する場合、定期的な予定を作成したい現在のタイムゾーンの UTC オフセットに一致するように UtcOffset プロパティで正しい値を設定する必要があります。
UtcOffset を考慮することによって Recurrence エンジンが発生を生成すると、ユーザーインターフェイスは Recurrence オブジェクトの元のプロパティ値を表示します。これによって異なるタイムゾーンから繰り返しパターンを見ているユーザーの期待は一致しない場合があります。上記の例を使用して、フランクフルトのユーザーの観点からは発生は常に月の最初の日になるとしても、これらのユーザーは「月の最終日」パターンとして繰り返しパターンを依然として見ることになります。