左から株式会社日立ソリューションズ 社会イノベーション基盤開発本部 加藤 哲司氏、同部 中山敬之 氏 株式会社日立製作所 制御プラットフォーム統括本部 本田 哲夫氏、同部 嶺脇 聡氏
株式会社日立製作所
大量かつリアルタイムデータの表示が求められる電力監視・制御システムの操作性を大幅に改善
株式会社日立製作所(以下、日立)制御プラットフォーム統括本部大みか事業所は、1969年に日立における情報制御の専門工場として創立され、以来社会インフラを支える情報制御システムに関わる高信頼な技術やコンポーネント、それらをベースとしたシステムを供給しています。
多くの顧客からの信頼を得ている同社ですが、近年、監視・制御システムにおいて、オペレーター(=ユーザー)が現象をより早く認識し、最適な意思決定を行えるような情報の提供方法に関するニーズが高まって います。また、監視・制御システムのデータをレポーティングや二次分析に利用できるよう、表示されたデータを自由にエクスポート・加工したいという声が顧客から上がっていました。
課題
システムの非機能面、特に画面のデザインや操作性における課題があった。今後のさらなる海外展開を考えた際、直感的な操作やわかりやすい表示など、画面の操作性や視認性は重要であり解決するべき課題であり、先進的なヒューマンマシーンインターフェース(以下、HMI)の開発に着手することに。HMIの開発における指標として、Microsoft社のExcelのような、ユーザーが日ごろから使用しているソフトウェアで提供されている操作性が示され、プロジェクトではどのようにこの指標を満たすかという点も検討すべき項目となった。
ソリューション
前述の指標を満たすために、ユーザーインターフェース(以下、UI)コントロールについては、内製ではなく、WPFに対応するサードパーティー製コントロールの採用を検討。
Excelライクなフィルタリングを始めとした開発指標の機能を満たしたうえ、サポート体制や開発・運用時に必要となるライセンス、導入実績、価格を総合的に判断し、インフラジスティックスが提供するWPF対応UIコントロールセット、Ultimate UI for WPFを採用した。
導入の効果
Ultimate UI for WPFの高いカスタマイズ性と技術サポートによって、お客様が求めるニーズを完全に満たすことができた。
また、海外へのソリューション展開においてUltimate UI for WPFが標準では対応していない言語圏の顧客への対応が必要になった際に、技術サポートの支援を受けながら、製品に予め備わっているローカライゼーション機能を活用しその言語圏に対応することができた。