Tailwind CSS と Ignite UI for Angular の統合
Ignite UI for Angular は、CSS 変数と強力な Sass エンジンを通じて完全なテーマ カスタマイズを提供します。このガイドでは、Tailwind CSS を Angular プロジェクトに統合し、`igniteui-theming` パッケージが提供するカスタム ユーティリティ クラスを活用する方法を紹介します。これらのクラスは Ignite UI のデザイン トークンをユーティリティとして公開し、カラー・シャドウ・タイポグラフィの一貫したスタイリングを可能にします。
概要
Note
このガイドでは、Ignite UI for Angular がすでにインストールされていることを前提としています。そうでない場合は、次を実行します:
ng add igniteui-angular
1. Tailwind のインストール
次のコマンドを使用して tailwind をインストールします。
npm install tailwindcss @tailwindcss/postcss postcss --force
2. PostCSS プラグインの設定
プロジェクトのルートに .postcssrc.json
ファイルを作成し、PostCSS 設定に @tailwindcss/postcss
プラグインを追加します。
{
"plugins": {
"@tailwindcss/postcss": {}
}
}
3. Tailwind CSS のインポート
メインのスタイルシート (styles.css
または styles.scss
) に Tailwind と Ignite UI Tailwind テーマ設定をインポートします。
@import "tailwindcss";
@import "igniteui-theming/tailwind/themes/base";
プロジェクトでスタイル設定に sass
を使用している場合:
@import "tailwindcss";
@use "igniteui-theming/tailwind/themes/base";
インポート パスが
node_modules
から正しく解決されることを確認してください。
Ignite UI カスタム ユーティリティ クラスの使用
igniteui-theming
パッケージには、Ignite UI のデザイン トークンをユーティリティ クラスとして公開する Tailwind のカスタム設定が含まれています。これには以下が含まれます:
カラーとコントラスト カラー
エレベーション (シャドウ)
タイポグラフィ スタイル
それぞれの使い方を見ていきましょう。
カラー ユーティリティ クラス
Ignite UI のカラー トークンを HTML で直接使用できます。
<h1 class="bg-primary-500 text-primary-500-contrast">This is a title</h1>
Tailwind の完全なカラー システムはこちらで確認でき、Ignite UI が提供するクラス名を使って適用できます。
シャドウ ユーティリティ クラス
定義済みのエレベーション レベル (0 ~ 24) のいずれかを使用して深度を追加できます。
<div class="shadow-elevation-8">Elevated container</div>
Tailwind が提供するすべてのシャドウ関連のユーティリティ クラスは、こちらで見つけることができます。
タイポグラフィ カスタム ユーティリティ スタイル
フォントを適用するには、トップ レベルの要素に font-ig
クラスを追加します。text-base
ユーティリティ クラスを使用して基本フォント サイズを定義することもできます。
各タイポグラフィ レベル (例: h1、h2、body-1) ごとにカスタム ユーティリティ クラスを提供しています。以下のように使用してください。
<p class="type-style-h3">This paragraph gets the h3 styles</p>
各クラスは、Ignite UI のタイプ スケールに応じて、必要なすべてのフォント設定、間隔、サイズを適用します。
Note
これらのカスタム タイポグラフィ ユーティリティは、ig-typography
の外部でのみ機能します。トップ レベル要素に ig-typography
CSS クラスを設定すると、これらのスタイルは適用されません。
サンプル
以下のサンプルでは、shadows
、colors
、typography
用のカスタム ユーティリティ
を含む、Tailwind ユーティリティ クラスのみを使用して構築された 404 ページが表示されます。
各コンポーネントのスタイルを設定する方法については、それぞれのドキュメント トピックの**「スタイル設定」**セクションを参照してください。
Note
このサンプルは架空の完全カスタム例であり、Ignite UI コンポーネント ライブラリの一部ではありません。
まとめ
わずか数ステップの設定で、Tailwind のユーティリティ ファースト アプローチと Ignite UI の堅牢なデザイン システムを組み合わせることができます。この統合により、カラー・エレベーション・タイポグラフィのトークンを直接 HTML で活用し、一貫性のあるテーマ付き UI コンポーネントを迅速に構築できます。
その他のリソース
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