React 円チャート

    Ignite UI for React 円チャート (円グラフ) は、データセットのカテゴリ (部分) が合計 (全体) 値になる方法を示す部分対全体チャートです。カテゴリは、円グラフまたは円グラフのセクションとして描画されます。各セクション (円スライス) は基本データ値に比例する円弧の長さを持ちます。カテゴリは、分析中の合計値に対する値の割合に基づいて、100 または 100% の部分として他のカテゴリに比例して表示されます。

    React 円チャートの例

    データ項目を文字列と数値データでバインドすることで、IgrPieChart の円チャートが作成できます。これらのデータ値を足すと可視化率 100% になります。この例では部門ごとの予算支出の全体的な内訳を示しています。

    React 円チャートの推奨事項

    円チャートは小さいデータ セットに適していて、一目で読みやすくなります。円チャートは、部分対全体の可視化の一種です。その他:

    • ドーナツ (リング)
    • ファンネル
    • 積層型エリア
    • 積層型 100% エリア (積層型パーセント エリア)
    • 積層型棒
    • 積層型 100% 棒 (積層型パーセント棒)
    • ツリーマップ
    • ウォーターフォール

    React 円チャートは、データを解析するためのビューアー ツールを提供するインタラクティブ機能を含みます。

    • 凡例
    • スライスの分割
    • スライスの選択
    • チャート アニメーション

    円チャートのベスト プラクティス:

    • スライスまたはセグメントを、合計値または全体に対するパーセンテージ値として比較する。
    • カテゴリのグループがどのようにより小さなセグメントに分割されるかを表示する。
    • 小さい非階層データ セット (6 ~ 8 セグメント未満のデータ) を表示する。
    • データ セグメントの合計が 100% になるようにする。
    • データの順序を最大 (最高) から最小 (最低) に並べ替える。
    • 12 時の位置から始めて時計回りに進む標準的なプレゼンテーション方法を使用する。
    • カラー パレットがセグメント/スライスで識別できるようにする。
    • データラベルを読みやすくするため、セグメントと凡例のどちらに配置するべきか検討する。
    • より分かりやすい表現のために、円の代わりに棒またはリング チャートを選択する。
    • 比較分析のために複数の円チャートを並べて配置しないようにする。

    以下の場合に円チャートを使用しないでください。

    • 経時変化を比較する場合 - 棒チャート、折れ線チャート、またはエリア チャートを使用してください。
    • 正確なデータ比較が必要な場合 - 棒チャート、折れ線チャート、またはエリア チャートを使用してください。
    • 6 セグメントまたは 8 セグメント (大量のデータ) がある場合 - データ ストーリーに適した棒チャート、折れ線チャート、またはエリア チャートを検討してください。
    • 棒チャートで値の違いがわかりやすくなります。

    React 円チャートの凡例

    凡例は、各ポイントに関する情報を表示し、そのポイントの合計に対する割合を示します 凡例クリックを使用してポイントを縮小できます。

    円チャート コンポーネントの隣に凡例を表示するには、ItemLegend を作成し、IgrLegend プロパティに割り当てます。legendLabelMemberPath は、各円スライスの凡例項目を表示するために使用するデータ モデルのプロパティを指定します。

    また、凡例項目の外観をカスタマイズするために legendItemTemplate および legendItemBadgeTemplateプロパティ、IgrItemLegend の複数のフォント プロパティも使用できます。

    React 円チャートその他の分類項目

    円チャート コンポーネントの基本データに、小さい値を含む多くの項目が含まれる場合があります。この場合、Others カテゴリは、単一スライスへの複数のデータ値の自動集計を許可します。

    以下のサンプルは、othersCategoryThreshold を 2 に設定、othersCategoryType は Number に設定されています。したがって、2 以下の値を含む項目は、Others カテゴリに割り当てられます。

    othersCategoryType を Percent に設定すると、othersCategoryThreshold は値ではなくパーセンテージとして解釈されます。つまり、値がすべての項目の値の合計の 2% 未満である項目は、Others カテゴリに割り当てられます。使用しているアプリケーションに最も適切な othersCategoryType を使用できます。

    React 円チャートの展開

    円チャート コンポーネントは個々の円スライスの選択と展開だけでなく、選択状態を変更しカスタム ロジックを実装することを可能にする SliceClick イベントをコンポーネントサポートします。

    React 円チャートの選択

    デフォルトで、円チャートはマウス クリックによるスライス選択をサポートします。選択されたスライスは、selectedItems プロパティで取得します。選択したスライスがハイライト表示されます。

    円チャートのモードは selectionMode プロパティで設定します。デフォルト値は Single です。選択機能を無効化するためにはプロパティを Manual に設定します。

    円チャート コンポーネントは、選択モードを 3 つコンポーネントサポートします。

    • Single - single モードに設定すると、一度に 1 つのスライスのみ選択します。他のスライスを選択すると、最初に選択したスライスは選択解除され、新しいスライスが選択されます。
    • Multiple - Multiple モードに設定すると、一度に複数のスライスを選択します。スライスをクリックするとスライスが選択され、他のスライスをクリックすると、最初のスライスも、新しくクリックしたスライスも選択されます。
    • 手動 - Manual モードに設定すると、選択は無効化されます。

    円チャート コンポーネントには、選択機能に関連する 4 つのイベントがあります。

    • SelectedItemChanging
    • SelectedItemChanged
    • SelectedItemsChanging
    • SelectedItemsChanged

    「Changing」で終わるイベントはキャンセル可能なイベントです。すなわち、イベント引数プロパティ Cancel を true に設定することで、スライスの選択を停止します。True に設定すると、関連付けられたプロパティは更新されず、その結果スライスは選択されません。この設定はたとえば、スライスのデータによって一定のスライスの選択を無効化する場合に使用します。

    「その他」スライスをクリックすると、IgrPieSliceOthersContext オブジェクトが返されます。オブジェクトは、「その他」スライスに含まれるデータ項目のリストがあります。

    React 円チャートのアニメーション

    チャートの半径をスケールする radiusFactor プロパティを設定して円チャートをすばやくアニメーション化できます。startAngle プロパティを設定してチャートが回転する間、チャートの角度が増加し続けるようにします。

    以下のコードでは、radiusFactor がチャートをサイズの 0.25% 増加し、startAngle がチャートを 1 度回転しています。radiusFactor と startAngle が最大値に達すると、アニメーション フラグをリセットし、間隔をクリアしてアニメーションを停止します。

    React 円チャートのスタイル設定

    円チャートを作成したら、次に示すように、チャートのスライスの色を変更するなど、スタイルをさらにカスタマイズすることができます。

    React ラジアル円チャート

    ラジアル円チャートはラジアル チャートのグループに属し、チャートの中心からデータ ポイントの位置に向かって伸びる円スライスを使用します。このチャート タイプは、複数の一連のデータ ポイントを分類するという概念を採用しており、データ ポイントを水平線に沿って引き伸ばすのではなく、円形の軸に沿ってラップします。

    その他のリソース

    API リファレンス

    以下のテーブルは、上記のセクションで説明した API メンバーをリストします。

    チャート タイプ コントロール名 API メンバー
    円チャート IgrPieChart PieChart
    ラジアル円チャート IgrDataChart IgrRadialPieSeries