Angular Tree Grid の Excel スタイル フィルタリング
グリッド Excel フィルタリングは、Tree Grid などの Angular テーブルに対して Excel のようなフィルタリング UI を提供します。
Angular Tree Grid Excel スタイル フィルタリングの例
使用方法
Excel スタイル フィルタリングをオンにするには、2 つの入力を設定します。allowFiltering
を true
に設定し、filterMode
を excelStyleFilter
に設定してください。
<igx-tree-grid [data]="data" [autoGenerate]="true" [allowFiltering]="true" [filterMode]="'excelStyleFilter'">
</igx-tree-grid>
インタラクション
特定の列のフィルター メニューを開くには、ヘッダーの Angular フィルター アイコンをクリックします。さらに、選択したヘッダーで Ctrl + Shift + L
の組み合わせを使用できます。列でフィルタリング機能と並べ替え、ピン固定、移動、選択、非表示が設定された場合、オンになっている機能のボタンが表示されます。
フィルターが適用されていない場合、リストのすべての項目が選択されます。リストの上の入力からフィルターされます。データのフィルターは、リストで項目を選択/非選択して [適用] ボタンをクリックするか、あるいは Enter
を押します。リスト項目に適用したフィルタリングは、equals
オペレーターでフィルター式を作成します。各式間のロジック オペレーターは OR
です。
検索ボックスに入力してフィルターを適用すると、検索条件に一致する項目のみが選択されます。ただし、現在フィルターされている項目に項目を追加したい場合は、[現在の選択をフィルターに追加]
オプションを選択する必要があります。
フィルターをクリアしたい場合、[すべて選択] オプションをチェックして [適用] ボタンを押します。
異なる式でフィルターを適用する場合、Text フィルター をクリックし、特定の列で使用できるフィルター演算子のサブメニューを開きます。いずれかを選択してカスタム フィルター ダイアログを開き、フィルターとロジック演算子を使用して式を追加できます。[クリア] ボタンでフィルターをクリアできます。
メニュー機能の構成
ソート、移動、ピン固定、非表示の機能をフィルター メニューから削除できます。これらを制御する入力は以下のとおりです: sortable
、selected
、disablePinning
、disableHiding
。
<igx-tree-grid #treegrid1 [data]="data" [autoGenerate]="false" height="480px" width="100%" [moving]="true" [allowFiltering]="true"
primaryKey="ID" foreignKey="ParentID" filterMode="excelStyleFilter">
<igx-column field="ID" header="Order ID" [dataType]="'string'"></igx-column>
<igx-column field="Name" header="Order Product" [dataType]="'string'" [sortable]="true"></igx-column>
<igx-column field="Category" header="Category" [dataType]="'string'" [sortable]="true"></igx-column>
<igx-column field="Units" header="Units" [dataType]="'number'" [sortable]="true"></igx-column>
<igx-column field="UnitPrice" header="Unit Price" [dataType]="'currency'" [pipeArgs]="formatOptions"></igx-column>
<igx-column field="Price" header="Price" [dataType]="'currency'" [pipeArgs]="formatOptions" [sortable]="false" [disablePinning]="true" [disableHiding]="true"></igx-column>
<igx-column field="OrderDate" header="Order Date" [dataType]="'date'" [formatter]="formatDate" [sortable]="false"></igx-column>
<igx-column field="Delivered" header="Deliverued" [dataType]="'boolean'" [sortable]="false">
<ng-template igxCell let-cell="cell" let-val>
<img *ngIf="val" src="assets/images/grid/active.png" title="Delivered" alt="Delivered" />
<img *ngIf="!val" src="assets/images/grid/expired.png" title="Undelivered" alt="Undelivered" />
</ng-template>
</igx-column>
</igx-tree-grid>
以下のサンプルでは、'Order Product'、'Category'、および 'Units' 列で 3 つの機能がすべて有効化され、'Price' で 3 つすべてが無効化され、'Order Date' と 'Delivered' でピン固定と非表示のみが設定されています。
テンプレート
列機能を無効にせずに Excel スタイル フィルター メニューをさらにカスタマイズする場合は、カスタム テンプレートを使用できます。Excel スタイル フィルター メニューには、テンプレート化のための 2 つのディレクティブがあります:
IgxExcelStyleColumnOperationsTemplateDirective
- ソート、移動、固定などのすべての列操作で領域を再テンプレート化します。IgxExcelStyleFilterOperationsTemplateDirective
- すべてのフィルター固有の操作で領域を再テンプレート化します。
これらの領域の 1 つだけ、または両方を再テンプレート化できます。これらのディレクティブ内にカスタム コンテンツを配置したり、組み込みの Excel スタイル フィルタリング コンポーネントを使用できます。
次のコードは、igx-excel-style-header
、igx-excel-style-sorting
および igx-excel-style-search
コンポーネントを使用してカスタム Excel スタイル フィルター メニューを定義する方法を示しています。
<igx-tree-grid #treegrid1 [data]="data" [autoGenerate]="false" height="480px" width="100%" [allowFiltering]="true"
primaryKey="ID" foreignKey="ParentID" filterMode="excelStyleFilter">
<igx-grid-excel-style-filtering [minHeight]="'380px'" [maxHeight]="'500px'">
<igx-excel-style-column-operations>
<igx-excel-style-header
[showPinning]="true"
[showHiding]="true"
>
</igx-excel-style-header>
<igx-excel-style-sorting></igx-excel-style-sorting>
</igx-excel-style-column-operations>
<igx-excel-style-filter-operations>
<igx-excel-style-search></igx-excel-style-search>
</igx-excel-style-filter-operations>
</igx-grid-excel-style-filtering>
...
</igx-tree-grid>
igxExcelStyleHeaderIcon
ディレクティブを使用して、列ヘッダーの Excel スタイル フィルタリング アイコンを再テンプレート化することもできます。
<igx-tree-grid ...>
<ng-template igxExcelStyleHeaderIcon>
<igx-icon>filter_alt</igx-icon>
</ng-template>
</igx-tree-grid>
以下は、使用可能な Excel スタイルフィルタリング コンポーネントの完全なリストです:
igx-excel-style-header
igx-excel-style-sorting
igx-excel-style-moving
igx-excel-style-pinning
igx-excel-style-hiding
igx-excel-style-selecting
igx-excel-style-clear-filters
igx-excel-style-conditional-filter
igx-excel-style-search
一意の列値ストラテジ
Excel スタイル フィルタリング ダイアログ内のリスト項目は、それぞれの列の一意の値を表します。これらの値は手動で提供し、ロード オン デマンドすることができます。詳細については、Tree Grid リモート データ操作
で説明されています。
書式設定された値のフィルタリング ストラテジ
デフォルトで、Tree Grid コンポーネントは元のセル値に基づいてデータをフィルターしますが、場合によっては書式設定された値に基づいてデータをフィルターすることができます。 そのためには、TreeGridFormattedValuesFilteringStrategy
を使用します。 以下のサンプルは、列の数値を文字列として書式設定し、文字列値に基づいて Tree Grid をフィルターする方法を示します。
Note
データの同じフィールドに複数の列がバインドされていて、1 つの列にフォーマッタがある場合、書式設定された値のフィルタリング ストラテジは正しく動作しません。
ツリー フィルター ビュー
デフォルトでは、Excel スタイル フィルタリング ダイアログはリスト ビューで項目を表示します。それらをツリー ビューに表示するには、TreeGridFilteringStrategy
を使用して、列フィールド名の配列を指定します。フィルター項目は、指定された列の場合はツリー ビューに、他のすべての列の場合はリスト ビューに表示されます。次のサンプルは、最初の列のツリー ビューにフィルター項目を表示する方法を示しています:
外部の Excel スタイル フィルタリング
上記デモで示されるように、Excel スタイル フィルタリング ダイアログのデフォルトの外観は Tree Grid 内にあります。このダイアログは、フィルターを構成するときにのみ表示されます。ダイアログはグリッドの外部でスタンドアロン コンポーネントとして使用すると、常に表示になります。以下のデモでは、Excel スタイル フィルタリングが Tree Grid とは別に宣言されます。
デモ
使用方法
Excel スタイル フィルタリング コンポーネントを設定するには、column
プロパティを Tree Grid 列の 1 つに設定する必要があります。上記のサンプルで、column
プロパティは Tree Grid 列を表示する IgxSelectComponent の値にバインドされています。
<igx-select #gridColums value="ID">
<label igxLabel>Columns:</label>
<igx-select-item *ngFor="let c of treegrid1.columns" [value]="c.field">
{{ c.field }}
</igx-select-item>
</igx-select>
<igx-grid-excel-style-filtering [column]="treegrid1.getColumnByName(gridColums.value)">
</igx-grid-excel-style-filtering>
表示要素が重なる場合のアウトレット設定
Tree Grid の z-index
は、DOM の各グリッドに個別の重ね合わせコンテキストを作成します。これにより、グリッドのすべての子孫要素が互いに重ね合うことなく意図したとおりに描画されます。
ただし、グリッドの外側にある要素 (Excel スタイル フィルターなど) は、同じ z-index
を持つ外側の要素 (たとえば、2 つのグリッドが上下に重ねる) と競合し、誤った描画が発生します。この問題の解決策は、outlet
プロパティを外部のアウトレット ディレクティブに設定し、オーバーレイ要素が常に上に表示されるようにすることです。
デモ
スタイル設定
ページネーターのスタイル設定を始めるには、すべてのテーマ関数とコンポーネントミックスインが存在する index
ファイルをインポートする必要があります。
@use "igniteui-angular/theming" as *;
// 重要: Ignite UI for Angular 13 より前のバージョンは、次を使用してください。
// @import '~igniteui-angular/lib/core/styles/themes/index';
Excel スタイルのフィルタリング ダイアログは、filtering-row-background
パラメーターを使用して、グリッドのテーマから背景色を取得します。背景を変更するには、カスタム テーマを作成する必要があります。
$custom-grid: grid-theme(
$filtering-row-background: #FFCD0F
);
ボタン、チェックボックス、リスト、さらにはドロップダウンなど、フィルタリング ダイアログのような Excel 内には明らかに多くのコンポーネントがあります。スタイルを設定するには、それぞれに個別のテーマを作成する必要があります。
$dark-button: button-theme(
$background: #FFCD0F,
$foreground: #292826,
$hover-background: #292826,
$hover-foreground: #FFCD0F
);
$dark-input-group: input-group-theme(
$box-background: #FFCD0F,
$idle-text-color: #292826,
$focused-text-color: #292826,
$filled-text-color: #292826
);
$custom-list: list-theme(
$background: #FFCD0F
);
$custom-checkbox: checkbox-theme(
$empty-color: #292826,
$fill-color: #292826,
$tick-color: #FFCD0F,
$label-color: #292826
);
$custom-drop-down: drop-down-theme(
$background-color: #FFCD0F,
$item-text-color: #292826,
$hover-item-background: #292826,
$hover-item-text-color: #FFCD0F
);
この例では、リストされたコンポーネントのパラメーターの一部のみを変更しましたが、button-theme
、checkbox-theme
、drop-down-theme
、input-group-theme
、list-theme
テーマは、それぞれのスタイルを制御するためのより多くのパラメーターを提供します。
最後の手順は、それぞれのテーマを持つコンポーネント ミックスインを含めることです。また、入力のプレース ホルダーの色プロパティを設定します。
@include drop-down($custom-drop-down);
@include grid($custom-grid);
.igx-excel-filter, .igx-excel-filter__secondary {
@include button($dark-button);
@include input-group($dark-input-group);
@include list($custom-list);
@include checkbox($custom-checkbox);
.igx-input-group__input::placeholder {
color: #FFCD0F;
}
}
Note
.igx-excel-filter
と .igx-excel-filter__secondary
内のほとんどのコンポーネントのミックスインをスコープするため、これらのカスタムテーマは、Excel スタイル フィルタリング ダイアログとそのすべてのサブダイアログにネストされたコンポーネントのみに影響します。そうでない場合、他のボタン、チェックボックス、入力グループ、およびリストも影響を受けます。
Note
コンポーネントが Emulated
ViewEncapsulation を使用している場合、::ng-deep
を使用してこのカプセル化を解除する必要があります。
:host {
::ng-deep {
@include drop-down($custom-drop-down);
@include grid($custom-grid);
.igx-excel-filter, .igx-excel-filter__secondary {
@include button($dark-button);
@include input-group($dark-input-group);
@include list($custom-list);
@include checkbox($custom-checkbox);
.igx-input-group__input::placeholder {
color: #FFCD0F;
}
}
}
}
カラーパレットの定義
上記のように色の値をハードコーディングする代わりに、igx-palette
および igx-color
関数を使用することによって色に関してより高い柔軟性を持つことができます。
igx-palette
は渡された一次色と二次色に基づいてカラーパレットを生成します:
$yellow-color: #FFCD0F;
$black-color: #292826;
$dark-palette: palette($primary: $black-color, $secondary: $yellow-color);
また igx-color
を使用してパレットから簡単に色を取り出すことができます。
$custom-grid: grid-theme(
$filtering-row-background: #FFCD0F
);
$dark-button: button-theme(
$background: color($dark-palette, "secondary", 400),
$foreground: color($dark-palette, "primary", 400),
$hover-background: color($dark-palette, "primary", 400),
$hover-foreground: color($dark-palette, "secondary", 400)
);
$dark-input-group: input-group-theme(
$box-background: color($dark-palette, "secondary", 400),
$idle-text-color: color($dark-palette, "primary", 400),
$focused-text-color: color($dark-palette, "primary", 400),
$filled-text-color: color($dark-palette, "primary", 400)
);
$custom-list: list-theme(
$background: color($dark-palette, "secondary", 400)
);
$custom-checkbox: checkbox-theme(
$empty-color: color($dark-palette, "primary", 400),
$fill-color: color($dark-palette, "primary", 400),
$tick-color: color($dark-palette, "secondary", 400),
$label-color: color($dark-palette, "primary", 400)
);
$custom-drop-down: drop-down-theme(
$background-color: color($dark-palette, "secondary", 400),
$item-text-color: color($dark-palette, "primary", 400),
$hover-item-background: color($dark-palette, "primary", 400),
$hover-item-text-color: color($dark-palette, "secondary", 400)
);
Note
igx-color
および igx-palette
は、色を生成および取得するための重要な機能です。使い方の詳細についてはパレット
のトピックを参照してください。
スキーマの使用
テーマ エンジンを使用してスキーマの利点を使用でき、堅牢で柔軟な構造を構築できます。スキーマはテーマを使用する方法です。
すべてのコンポーネント (この場合はlight-grid
、light-input-group
、light-button
、light-list
、light-checkbox
、light-drop-down
) に提供される 2 つの定義済みスキーマのいずれかを拡張します。
$custom-grid-schema: extend($_light-grid,
(
filtering-row-background:(
color: ("secondary", 400)
)
)
);
$custom-button-schema: extend($_light-button,
(
flat-background:(
color: ("secondary", 400)
),
flat-text-color:(
color: ("primary", 400)
),
flat-hover-background:(
color: ("primary", 400)
),
flat-hover-text-color:(
color: ("secondary", 400)
),
contained-background:(
color: ("secondary", 400)
),
contained-text-color:(
color: ("primary", 400)
),
contained-hover-background:(
color: ("primary", 400)
),
contained-hover-text-color:(
color: ("secondary", 400)
)
)
);
$custom-input-group-schema: extend($_light-input-group,
(
box-background:(
color: ("secondary", 400)
),
idle-text-color:(
color: ("primary", 400)
),
focused-text-color:(
color: ("primary", 400)
),
filled-text-color:(
color: ("primary", 400)
)
)
);
$custom-list-schema: extend($_light-list,
(
background:(
color: ("secondary", 400)
)
)
);
$custom-checkbox-schema: extend($_light-checkbox,
(
empty-color:(
color: ("primary", 400)
),
fill-color:(
color: ("primary", 400)
),
tick-color:(
color: ("secondary", 400)
),
label-color:(
color: ("primary", 400)
)
)
);
$custom-drop-down-schema: extend($_light-drop-down,
(
background-color:(
color: ("secondary", 400)
),
item-text-color:(
color: ("primary", 400)
),
hover-item-background:(
color: ("primary", 400)
),
hover-item-text-color:(
color: ("secondary", 400)
)
)
);
カスタム スキーマを適用するには、グローバル (light
または dark
) の 1 つを拡張する必要があります。これは基本的にカスタム スキーマでコンポーネントを指し示し、その後それぞれのコンポーネント テーマに追加するものです。
$custom-light-schema: extend($light-schema,(
grid: $custom-grid-schema,
button: $custom-button-schema,
input-group: $custom-input-group-schema,
list: $custom-list-schema,
checkbox: $custom-checkbox-schema,
drop-down: $custom-drop-down-schema
));
$custom-grid: grid-theme(
$palette: $dark-palette,
$schema: $custom-light-schema
);
$custom-button: button-theme(
$palette: $dark-palette,
$schema: $custom-light-schema
);
$custom-input-group: input-group-theme(
$palette: $dark-palette,
$schema: $custom-light-schema
);
$custom-list: list-theme(
$palette: $dark-palette,
$schema: $custom-light-schema
);
$custom-checkbox: checkbox-theme(
$palette: $dark-palette,
$schema: $custom-light-schema
);
$custom-drop-down: drop-down-theme(
$palette: $dark-palette,
$schema: $custom-light-schema
);
テーマを上記と同じ方法で含めることに注意してください。
デモ
Note
このサンプルは、「テーマの変更」から選択したグローバル テーマに影響を受けません。