Silverlight のサポート状況
Silverlightは、リッチインターネットアプリケーション (RIA) を構築するフレームワークとして、一般・社内アプリケーションへの採用が進められていました。しかし、2015年7月にリリースされたWindows 10においては、SilverlightをサポートしないMicrosoft Edgeがデフォルトブラウザーとして提供されました。また、メジャーブラウザーであるChromeにおいても、Version 42から標準サポートが終了しております。

Silverlight 5は2021年10月12日でサポートが終了します。様々なデバイスへの対応や将来のブラウザーにおける動作が保証されていないといったリスクを回避する観点から、ぜひ既存アプリケーションの移行をご検討ください。
Silverlight からの移行パス
Silverlightからの移行先に関してはデスクトップ、Webの2つの候補があげられます。このページでは、それぞれの移行先を考慮する際の項目や弊社関連製品をご紹介します。
弊社はUIコントロールを提供する立場から、多くのお客様にSilverlightからの移行に関するご相談をいただき、お客様の状況に合わせてアドバイスを差し上げております。パッケージソフトウェアの移行やシステム移行に伴うご相談など、是非お気軽にご連絡いただければと思います。

Silverlightの現状や移行パスについて、詳細な情報をお伝えしたオンラインセミナー資料を下記で公開させていただいております。弊社が提供する製品やサポートについての詳細もご確認いただけますので、ぜひご覧ください。
デスクトップソリューションへの移行
Silverlightからデスクトップソリューションへの移行に関しては、現時点で提供している機能やパフォーマンス、移行コストが重要な要素となります。下記のチェックリスト項目が多く当てはまる場合は、デスクトップソリューションへの移行をおすすめします。
- Windowsデスクトップが今後もメインとなるか?
- 複雑な入力制御を必要としているか?
- オフライン時に複雑な処理を行う必要があるか?
- パフォーマンスを重視するソリューションか?
- アプリケーション外からのドラッグ & ドロップなど他の要素との連携を手厚くサポートすることを求められているか?
- 既存の資産(特にXAML)を再利用するのか?
- アプリケーションの移行コストを押さえるのか?
弊社ではデスクトップソリューションへの移行として、WPF対応コンポーネントをご用意しております。弊社Silverlightコントロールと同一ソースにて作成されたコントロールも数多く提供しているため、スムーズな移行が可能になります。
Webソリューションへの移行
SilverlightからWebソリューションへの移行に関しては、ブラウザーやデバイスサポートといった新たな環境への対応が求められているかが重要な要素となります。デスクトップソリューションでは解決できないケースのほとんどは、Webソリューションへの移行となるでしょう。特に、下記のチェックリスト項目が多く当てはまる場合は、Webソリューションへの移行をおすすめします。
- 最新のブラウザーをサポートする必要があるか?
- iOSやAndroidなど今後、Windows以外のデバイスも同時にサポート対象か?
- アプリケーション配備の簡易さ、柔軟性が必要か?
弊社では、ASP.NETや最新のBlazor、Angular 、Reactといったフロントエンドフレームワーク、jQuery、Webコンポーネントなど、幅広い最新のWebテクノロジに対応したIgnite UIをご用意いたしております。
様々なブラウザーをサポートしつつ、業務や機能の要件に合わせたアプリケーションをWebブラウザーで実現することができます。