Angular 極座標シリーズ
このトピックは、Angular データ チャート コンポーネントの極座標 シリーズのさまざまなタイプについて説明します。極座標シリーズは、デカルト(x、y)座標系の代わりに極座標(角度、半径)座標シリーズを使用してチャートにデータをプロットする一連のシリーズです。つまり、極座標シリーズは散布シリーズ の概念を使用して、水平線に沿って伸びるのではなく円の周りを囲みます。このシリーズのグループは、極座標系を使用して複数の異なるデータのシリーズ内の項目間の関係を示すために使用されます。
極座標シリーズでは、データの不均等な散らばりやデータの塊に注意が向けられます。これらは科学的なデータ (風の方向と速度、磁場の強さと方向、太陽系内の物体の位置など) をプロットするためによく使用され、予測結果と収集データの偏差を強調することができます。
Angular 極座標シリーズの例
極座標シリーズのタイプ
データチャートは、以下のタイプの極座標シリーズをサポートしています。
シリーズ名 | 説明 |
---|---|
IgxPolarAreaSeriesComponent |
極座標 (角度/半径) 座標にあるデータ ポイントを結ぶ直線の集合で囲まれ、塗りつぶされた多角形を表示します |
IgxPolarSplineAreaSeriesComponent |
極座標(角度/半径)座標にあるデータ ポイントを結ぶ滑らかな/補間された線の集合で囲まれ、塗りつぶされた多角形を表示します |
IgxPolarSplineSeriesComponent |
極座標 (角度/半径) 座標にあるデータ ポイントを結ぶ滑らかな/補間された集合を表示します。 |
IgxPolarScatterSeriesComponent |
極座標 (角度/半径) 座標にあるデータ ポイントを表すマーカーの集合を表示します。 |
IgxPolarLineSeriesComponent |
極座標 (角度/半径) 座標にあるデータ ポイントを結ぶ直線の集合を表示します。 |
軸の要件
IgxDataChartComponent
コントロールは、さまざまな軸タイプを提供しますが、極座標シリーズの特定のタイプでは以下の軸タイプのみ使用できます。
データの要件
極座標シリーズには、以下のデータ要件があります。
- データソースはデータ項目の配列やリストである必要があります。
- データソースはデータ項目を少なくとも 1 つ含む必要があります。含まない場合はチャートは極座標シリーズを描画しません。
- すべてのデータ項目には、極座標シリーズの
angleMemberPath
およびradiusMemberPath
プロパティを使用してマッピングする必要がある少なくとも2つの数値データ列 (IgxPolarAreaSeriesComponent
など)を含める必要があります。
極座標シリーズのデータポイントの位置は、「極」と呼ばれる、固定方向からの角度 (角度座標) と固定点 (デカルト座標の原点に類似) からの距離 (半径座標) によって決まります。極から始まり外側に向かう線は、角度軸のグリッド線 (IgxNumericAngleAxisComponent
)、極を囲む同心円は半径軸のグリッド線 (IgxNumericRadiusAxisComponent
) です。
上記データ要件を満たすデータソースとして SamplePolarData を使用できます。
public dataSource: any[] = SamplePolarData.create();
モジュールの要件
極座標シリーズを作成するには、以下のモジュールが必要です。 モジュールはアプリケーションのエントリ ポイントに登録する必要があります。
- DataChartCoreModule
- DataChartPolarModule
- DataChartPolarCoreModule
- DataChartInteractivityModule
// axis' modules:
import { IgxNumericAngleAxis } from 'igniteui-angular-charts';
import { IgxNumericRadiusAxis } from 'igniteui-angular-charts';
// series modules:
import { IgxPolarAreaSeries } from 'igniteui-angular-charts';
import { IgxPolarLineSeries } from 'igniteui-angular-charts';
import { IgxPolarSplineSeries } from 'igniteui-angular-charts';
import { IgxPolarSplineAreaSeries } from 'igniteui-angular-charts';
import { IgxPolarScatterSeries } from 'igniteui-angular-charts';
// data chart's modules:
import { IgxDataChartCoreModule } from 'igniteui-angular-charts';
import { IgxDataChartPolarCoreModule } from 'igniteui-angular-charts';
import { IgxDataChartPolarModule } from 'igniteui-angular-charts';
// in app.module.ts file
@NgModule({
imports: [
// ...
IgxDataChartCoreModule,
IgxDataChartPolarCoreModule,
IgxDataChartPolarModule,
// ...
]
})
コード例
このコードは、IgxPolarLineSeriesComponent
でデータチャートのインスタンスを作成し、データソースにバインドする方法を説明します。
<igx-data-chart
[dataSource]="dataSource"
width="700px"
height="500px">
<igx-numeric-angle-axis name="angleAxis" startAngleOffset="-90"></igx-numeric-angle-axis>
<igx-numeric-radius-axis name="radiusAxis"></igx-numeric-radius-axis>
<igx-polar-line-series
name="series1"
angleMemberPath="Direction"
radiusMemberPath="WindSpeed"
radiusAxisName="radiusAxis"
angleAxisName="angleAxis">
</igx-polar-line-series>
</igx-data-chart>
上記のコードを使って IgxPolarLineSeriesComponent
をレンダリングしたい極座標シリーズの名前で置き換えて他のタイプの極座標 シリーズを作成することもできます。