バージョン

可視化の最大化と単一可視化モード

概要

Desktop SDK は、ダッシュボードをユーザーに表示する際に最大化した可視化表示を 1 つだけ表示し、更に最初の可視化表示をロックしてユーザーがダッシュボード全体にアクセスできないようにすることができます。

サンプル詳細

可視化した 3 つのダッシュボードがあり、それぞれの可視化で会社の異なる部門のデータが表示されていると仮定します。

この例では、業務アプリケーションでこれらの可視化を使用します。各部署のホームページに表示される情報の一部として含めます。

可視化の最大化

最大化されたビジュアライゼーションでダッシュボードを開くには、RevealSettings の MaximizedVisualization 属性を使用する必要があります。 この属性に視覚化を設定しないと、ダッシュボード全体が表示されます。この属性に可視化を設定しないと、ダッシュボード全体が表示されます。

RevealView オブジェクトの設定に示すように、ページに特定のダッシュボードを表示できます。今回は、MaximizedVisualization 属性を設定する必要があります。以下のコード スニペットに示すように、可視化 Sales を使用してください。

var revealView = new RevealView();
using (var fileStream = File.OpenRead(path))
{
    var dashboard = await RevealUtility.LoadDashboard(fileStream);

    var settings = new RevealSettings(dashboard);
    settings.MaximizedVisualization = dashboard.GetVisualizationByTitle("Sales");
    revealView.Settings = settings;
}

最初に最大化した可視化表示は Sales というタイトルの可視化になりますが、それでもエンドユーザーはダッシュボードに戻って残りの可視化を表示できます。

単一可視化モード

また、最初の可視化をロックして、常に可視化を 1 つのみ表示するようにすることもできます。これにより、ダッシュボードは単一の視覚化ダッシュボードのように機能します。これが [単一可視化モード] の概念です。

単一可視化モードをオンにするには、以下に示すように、SingleVisualizationMode プロパティを true に設定します。

settings.SingleVisualizationMode = true;

この 1 行を追加すると、ダッシュボードは単一の視覚化ダッシュボードとして機能します。各部門のホームページでも同じことができます。GetVisualizationByTitle の可視化のタイトルを適切なタイトルに置き換えてください。

ロックされた可視化を動的に変更

ページを再ロードせずに、表示されている単一のビジュアライゼーションを動的に変更することもできます。ユーザーの観点から見ると、アプリは部門のセレクターと最大化された視覚化を備えた単一ページのアプリケーションになります。ユーザーがリストから 1 つの部門を選択すると、最大化された視覚化が更新されます。

以下では、MaximizeVisualization メソッドを使用してこのシナリオを実現できます。

private void MaximizeVisualization(string title)
        {
            revealView.MaximizeVisualization(revealView.Dashboard.GetVisualizationByTitle(title));
        }

最後に、カスタム コントロールを上記の方法で接続します。それにより、アプリケーションの選択が変わったときに視覚化が最大化されます。

注意事項:

  • ダッシュボードで可視化のリストを繰り返すことで、ボタンのリストを動的に生成できます。詳細については、RVDashboard.Visualizations をご覧ください。

  • SDK とともに配布されている UpMedia WPF アプリケーションの UpMedia に、Manufacturing.xaml.cs の動作を確認できる例があります。このサンプルビューでは、画面下部にすべての可視化がトグル ボタンのリストとして表示されます。