バージョン

シリーズ トレンドライン

このトピックは、コード例を示して、トレンドラインを XamDataChart コントロールで使用する方法を説明します。

概要

XamDataChart コントロールにおいて、トレンドラインはその ItemsSource プロパティを通して Series にバインドするデータのトレンドを識別するのに役立つラインです。

プレビュー

Using xamDataChart Trend Lines 01.png

図 1 – Data Chart のトレンドラインの実装例

サポートされるシリーズ

シリーズの大半のタイプはチャート コントロールのトレンドラインをプロットでき、それらのシリーズは次の表にリストされています。

表 1 – トレンドラインをサポートするシリーズ

カテゴリ シリーズ 財務シリーズ 散布図シリーズ 極座標シリーズ ラジアル シリーズ

AreaSeries

BarSeries

ColumnSeries

LineSeries

PointSeries

SplineSeries

SplineAreaSeries

StepAreaSeries

StepLineSeries

WaterfallSeries

AbsoluteVolumeOscillatorIndicator

AccumulationDistributionIndicator

AverageDirectionalIndexIndicator

AverageTrueRangeIndicator

BollingerBandWidthIndicator

ChaikinOscillatorIndicator

ChaikinVolatilityIndicator

CommodityChannelIndexIndicator

DetrendedPriceOscillatorIndicator

EaseOfMovementIndicator

FastStochasticOscillatorIndicator

ForceIndexIndicator

FinancialPriceSeries

FullStochasticOscillatorIndicator

MarkerFacilitationIndexIndicator

MassIndexIndicator

MedianPriceIndicator

MoneyFlowIndexIndicator

MovingAverageConvergenceDivergenceIndicator

NegativeVolumeIndexIndicator

OnBalanceVolumeIndicator

PercentagePriceOscillatorIndicator

PercentageVolumeOscillatorIndicator

PositiveVolumeIndexIndicator

PriceVolumeTrendIndicator

RateOfChangeAndMomentumIndicator

RelativeStrengthIndexIndicator

SlowStochasticOscillatorIndicator

StandardDeviationIndicator

StochRSIIndicator

TRIXIndicator

TypicalPriceIndicator

UltimateOscillatorIndicator

WeightedCloseIndicator

WilliamsPercentRIndicator

BubbleSeries

ScatterSeries

ScatterLineSeries

ScatterSplineSeries

PolarAreaSeries

PolarLineSeries

PolarScatterSeries

PolarSplineSeries

PolarSplineAreaSeries

RadialAreaSeries

RadialLineSeries

RadialColumnSeries

RadialPieSeries

Note
注:

カテゴリ シリーズ グループの積層型および範囲シリーズはサポートされないため、いずれも上の表には含まれません。

トレンドラインのタイプ

Data Chart は Series オブジェクトの TrendLineType プロパティを通して次のタイプのトレンドラインをサポートします。

表 2 – トレンドラインのシリーズ

トレンドラインのタイプ 説明

None

シリーズにトレンドラインを指定しない。

CubicFit

シリーズに三次多項式フィット トレンドラインを指定する。

CumulativeAverage

シリーズに累積移動平均トレンドラインを指定する。

ExponentialAverage

シリーズに指数移動平均トレンドラインを指定する。

ExponentialFit

シリーズに指数フィット トレンドラインを指定する。

LinearFit

シリーズにリニア フィット トレンドラインを指定する。

LogarithmicFit

シリーズに対数 フィット トレンドラインを指定する。

ModifiedAverage

シリーズに変更された移動平均トレンドラインを指定する。

PowerLawFit

シリーズにべき乗フィット トレンドラインを指定する。

QuadraticFit

シリーズに二次多項式フィット トレンドラインを指定する。

QuarticFit

シリーズに四次多項式フィット トレンドラインを指定する。

QuinticFit

シリーズに五次多項式フィット トレンドラインを指定する。

SimpleAverage

シリーズに単純移動平均トレンドラインを指定する。

WeightedAverage

シリーズに重み付けされた移動平均トレンドラインを指定する。

トレンドライン プロパティ

トレンドラインの全プロパティは "TrendLine" 文字列で始まり、各 Series オブジェクトによって提供されます。

表 3 – トレンドライン プロパティ

プロパティ名 プロパティ タイプ 説明

Brush

トレンドラインを描画するために使用するブラシを取得または設定します。

TrendLineType

現在のシリーズに沿ってどのタイプのトレンドラインを表示するかを指定する TrendLineType 列挙値を取得または設定します。

int

現在のシリーズ オブジェクトの移動平均期間を取得または設定します。このプロパティは次のタイプのトレンドラインによってのみ使用されます。

ExponentialAverage

ModifiedAverage

SimpleAverage

WeightedAverage

double

現在のシリーズ オブジェクトのトレンドラインの太さを取得または設定します。

コード例

このセクションでは財務物価シリーズとのみ使用されるトレンドラインを使用するコード例を提供します。しかし、FinancialPriceSeries オブジェクトを他のシリーズのタイプに換えることでトレンドラインをサポートする他のシリーズにも同じロジックが適用できます。

Note
注:

これらのコード例は財務物価シリーズの使用とそれへのバインディングについてよく理解していることを前提としています。このタイプのシリーズとデータバインディングに対するデータ要件についての詳細は 財務シリーズのトピックを参照してください。

トレンドラインの表示

このコードは財務物価シリーズの重み付けされた移動平均トレンドラインをその TrendLineType プロパティを使用して表示する方法を説明します。このプロパティに異なる TrendLineType 列挙値を割り当てると、シリーズに表示されるトレンドラインが変化します。

C# の場合:

// トレンドラインをもつ財務物価シリーズを作成
var series = new FinancialPriceSeries();
// ...
series.TrendLineType = TrendLineType.WeightedAverage;
series.TrendLinePeriod = 10;
// シリーズをチャートに追加
DataChart.Series.Add(series);
Using xamDataChart Trend Lines 02.png

図 2 – Chart コントロールの移動平均近似曲線のある財務物価シリーズ。

トレンドライン スタイル

このコードはトレンドラインのスタイルの設定方法を説明します。

C# の場合:

// 財務物価シリーズを作成し、そのトレンドラインをスタイル
var series = new FinancialPriceSeries();
// ...
series.TrendLineBrush = new SolidColorBrush(Colors.Orange);
series.TrendLineThickness = 5.0;
// シリーズをチャートに追加
DataChart.Series.Add(series);
Using xamDataChart Trend Lines 03.png

図 3 – Data Chart のスタイル設定されたトレンドラインをもつ財務物価シリーズ