このトピックは、XamDataChart™ コントロールの極座標シリーズでサポートされているすべてのタイプについて情報を提供します。
このトピックは、以下のセクションで構成されます。
XamDataChart
コントロールで、極座標シリーズは、チャートにデータをプロットするためにデカルト座標系(x, y)の代わりに、極座標 (角度、半径) 系を使用するシリーズのグループです。言い換えれば、極座標シリーズは 散布図シリーズの概念を使用していますが、横の線に沿って伸びるのではなく、円の周りでデータ ポイントをラップします。このシリーズのグループは、極座標系を使用して複数の異なるデータのシリーズ内の項目間の関係を示すために使用されます。
極座標シリーズでは、データの不均等な散らばり方やデータの塊に注意が向けられます。これらは、科学データのプロットによく用いられ(たとえば風向きや風速、地場の方向と強さ、ソーラー システムの機材の場所など)、予測結果からの収集データの偏差を強調表示できます。
XamDataChart コントロールは、以下のタイプの極座標シリーズをサポートし、それぞれについては個別のトピックで説明します:
以上のトピックは、特定のタイプの極座標シリーズの作成方法とデータをバインドする方法を示します。
このセクションは、極座標シリーズのすべてのタイプのプレビューを提供します。
図 1: 極座標エリア シリーズの例
図 2: 極座標ライン シリーズの例
図 3: 極座標散布図シリーズの例
図 4: 極座標スプライン シリーズの例
図 5: 極座標スプライン エリア シリーズの例
いくつかの極座標シリーズは散布シリーズとほぼ同じです。以下の表は、極座標シリーズ タイプを散布シリーズ タイプにマッピングしてシリーズ タイプ間の類似点を示します。
XamDataChart コントロールは、さまざまな軸タイプを提供しますが、以下の2 つの軸タイプのみすべての極座標シリーズで使用できます。以下の表に、サポートされる軸を示します。
さらに、各極座標シリーズは AngleAxis プロパティを使用する 1 つの角度軸と RadiusAxis プロパティを使用する 1 つの半径軸にバインドを設定する必要があります。 軸についての詳細は、次のトピックを参照してください。
極座標系では、データ ポイントの位置は固定された方向からの角度(角度座標)と、極と呼ばれる固定点(デカルト座標の基点に似ている)からの距離(半径座標)によって決定されます。極から始まって外側を指す線は角度軸(NumericAngleAxis)のグリッド線で、極を囲む同心円状の輪は半径軸(NumericRadiusAxis)のグリッド線です。軸の使用方法については、 「チャート軸」トピックを参照してください。
図 6 は、極座標系のさまざまなな場所で 4 つのデータ ポイントがある PolarScatterSeries を示しています:
青のポイントは極座標チャートの中央に置かれます(0,0 は極座標系の極)
赤のポイントは、120 のラジアル座標と 90 の角度座標です(120, 90)
緑のポイントは、80 のラジアル座標と 60 の角度座標です(80, 60)
オレンジのポイントは、160 のラジアル座標と 150 の角度座標です(160, 150)
図 6: XamDataChart コントロールの極座標でのデータ プロットの概略図
このセクションではデータ要件からデータ例、バインディング ダイアグラムまでのすべてのタイプの極座標シリーズに対するバインディング データについての情報を提供します。
XamDataChart コントロールの他のシリーズ タイプと同様、極座標シリーズも ItemsSource プロパティを使用してデータをバインドします。以下は、極座標シリーズのデータ要件のリストです。
データ モデルは、極座標シリーズ (PolarLineSeries) の AngleMemberPath プロパティを使用してマップする数値データ列 (Angle など) を少なくとも 1 列含む必要があります。
データ モデルは、極座標シリーズ (PolarLineSeries) の RadiusMemberPath プロパティを使用してマップする数値データ列を少なくとも 2 列含む必要があります。
データソースはデータ項目を少なくとも 1 つ含む必要があります。含まない場合はチャートはカテゴリ シリーズを描画しません。
データ ソースは IEnumerable インターフェイス (List, Collection, Queue, Stack など) を実装しなければなりません。
特定のシリーズ タイプの要件については、シリーズ要件トピックを参照してください。
上記の基準を満たすオブジェクトに PolarDataSource があり、ダウンロードしてプロジェクトで使用できます。
以下の図は、XamDataChart コントロールで動作する極座標シリーズにデータをバインドする方法を示します。