このトピックは、多次元 (OLAP) データ セットからの KPI データが Ultimate UI for WPF® で視覚化される状態を概念的に説明します。KPI を視覚化する Ultimate UI for WPF コントロールの xamPivotDataSelector™ は、 xamPivotGrid™ に含まれています。
以下の表は、このトピックを理解するための前提条件として必要な記事を示しています。
このトピックは、以下のセクションで構成されます。
KPI (Key Performance Indicator: キー パフォーマンス インジケーター) とは、パフォーマンス管理の特定のタイプを表す用語です。KPI は個別のニーズ (アプリケーションのフィールド) によって変化し、目標に対する進捗や時間軸での傾向など、組織の重要なメトリックスに関する情報を提供します。
OLAP サービスでは、KPI は特定のメジャー グループについて計算されたデータを使用します。データは、分析サービス データをホストする OLAP サーバーで定義されています。このデータは xamPivotDataSelector に表示され、 xamPivotGrid コントロールでグラフィックとして視覚化できます。
xamPivotDataSelector コントロールは、サーバーで計算された KPI のメンバーが格納された単独のフォルダーを表示します。
xamPivotGrid コントロールは、KPI またはその実際の値をグラフィック表現で表示します。
各 KPI は、メタデータ ツリーからピボット グリッドのメジャー領域にドラッグ アンド ドロップする、またはプログラムでメジャー コレクションに追加すると、 xamPivotGrid で視覚化できます。
xamPivotDataSelector/ xamPivotGrid の KPI のグラフィック表現および値としての表現で描画する機能は、 XmlaDataSource™ コンポーネントにより提供されます。(KPI 項目はグラフィック表現での描画および値のいずれでも表示できますが、同時に両方の表現で表示することはできません。これは、カスタム テンプレートに xamPivotGrid を適用すると可能になります。)
グラフィック表現では、アイコンのような画像で KPI 項目またはそのメタデータ項目の状態を象徴的に表現します。グラフィック表現のグループは、サーバーで定義されています。視覚化されている KPI についてはデフォルトのグラフィック表現 (サーバー上に設定) を使用でき、他のグラフィック表現や各自のカスタム グラフィック表現を持つカスタム テンプレートを、オプションで使用するように選択することもできます。詳細は、 KPI の構成のトピックを参照してください。
コンポーネントへのデータのフィード時に、インジケーターはデフォルトで KPIs という名前のフォルダーの xamPivotDataSelector に表示されます。データ セレクターのツリーに表示される KPI サブフォルダーの階層は、サーバーから提供されたメタデータ情報により構築されます。
各 KPI 項目には、以下のメタデータ項目が含まれています。
値
目的
状態
トレンド
重み
そのようなメタデータの情報は、 KpiGoal、 KpiTrend、 KpiTrendGraphic など複数のプロパティ (すべてのプロパティについてのリストは、 クラスの API ドキュメントを参照してください) で前述の目的のために設計された、 Kpi クラスに保管されています。Indicator プロパティを設定すると、表示に使用する特定のインジケーターが識別されます。
グラフィック表現を有効にするには、事前定義された 13 の異なる形状のセット (Graphic プロパティで制御) に加え、 xamPivotGrid の KpiDataCellTemplate オブジェクトの明示的にカスタマイズするオプションが使用できる必要があります。KPICellTemplate オブジェクトの Template プロパティをオーバーライドすることによって、ユーザーのシナリオに応じたカスタム テンプレートを定義し、KPI インジケーターを表示することができます。
視覚化仕様を調整するには、 xamPivotGrid の KpiCellTemplates コレクションに追加される KpiCellTemplate
オブジェクトの異なるプロパティを構成します。
詳細は、 KPI (キー パフォーマンス インジケーター) 視覚エフェクトの構成のトピックを参照してください。
KPI は、 (以下の画像の 1) という名前のルート項目フォルダーおよび基本ディレクトリの下に一覧表示される各 KPI 項目 (2) の xamPivotGrid のデータ セレクターに表示されます。さまざまな KPI メンバー項目 (3) は、それぞれの親 KPI 項目の下にあります。
メジャー アイコン (以下の画像の 4) は、値または目標のための KPI メンバーを示すために使用されます (メンバーがメジャーのみで評価される場合)。 メジャー名 (5) は、項目タイプを示すラベルの後ろの括弧内に表示されます。
各 KPI は、メタデータ ツリーからピボット グリッドのメジャー領域にドラッグ アンド ドロップする、またはプログラムでメジャー コレクションに追加すると、 xamPivotGrid で視覚化できます。
KPI タイプに依存しますが適用できる場合は、KPI を値またはグラフィック表現として視覚化できます。
デフォルトの事前定義されたグラフィック表現 (形状) のセットが利用できます。この設定は KpiCellTemplate
オブジェクトの Graphic
プロパティで制御されています。
Graphic プロパティを 「 ThreeStateImages 」に設定し、使用する画像ソースを提供すると、各 KPI の値 (-1、0 および 1) を表す画像を任意の画像にカスタマイズすることができます (詳細は、 KPI 視覚エフェクトの構成の概要表を参照してください)。代わりに、カスタム テンプレートで、KpiCellTemplate
インスタンスの Template
プロパティをオーバーライドする方法もあります。
以下の表は、ピボット グリッド ( xamPivotGrid と xamPivotDataSelector コントロール) の KPI 視覚エフェクトの構成可能な要素を簡単に説明し、それらを構成するプロパティにマップします。緑で強調表示された部分のタスクは、このヘルプの別の手順でさらに詳しく説明しています。
KPI は デフォルトで xamPivotDataSelector コントロールの KPIs フォルダーに格納されています。xamPivotGrid の KPI のデフォルト視覚エフェクトは、サーバーに定義されているデフォルトのグラフィック タイプによって異なります。
このトピックの追加情報については、以下のトピックも合わせてご参照ください。