ConvertValueToText は、値をテキストに変換するために使用されます。このメソッドは一般的に (Value プロパティによって指定された) エディターの値を、エディターが編集モードに入る時にユーザーが編集できるテキストに変換するために使用されます。編集モードではない場合、TextInputBase.ConvertValueToDisplayText メソッドが使用されてエディターに表示されるテキストに値を変換します。Text プロパティの戻り値はこのメソッドが変換するテキストに対応しますが、DisplayText プロパティの戻り値は、ConvertValueToDisplayText メソッドが変換するテキストに対応します。
注:DisplayText および ConvertValueToDisplayText メソッドは、TextInputBase クラスに定義されます。これは、表示テキスト変換が、そのすべてが TextInputBase から派生するテキスト ベースのエディターのみに適用可能であるためです。
たとえば、XamMaskedInput の ValueType プロパティが DateTime タイプに設定されて、Value プロパティが「01/01/2007」の DateTime インスタンスに設定されます。ユーザーが編集モードに入ると、このメソッドが呼び出され DateTime 値を文字列に変換します。エディターが編集モードでない場合は TextInputBase.ConvertValueToDisplayText が使用されます。このメソッドと ConvertValueToDisplayText の違いは、ConvertValueToDisplayText が FormatProvider および Format プロパティ設定を考慮するのに対して、ConvertValueToText は考慮しない点です。
注: 一般的にこのメソッドを直接呼び出す必要はありません。このメソッドは、テキストと値の間の必要な変換を実行するために ValueInput 自身によって自動的に呼び出されるからです。
注: テキストと値の間の変換にデフォルト変換ロジックをオーバーライドしたい場合、ValueToTextConverter および ValueToDisplayTextConverter プロパティを設定します。