BeforeColRegionScroll イベント

列スクロール領域がスクロールされる前に発生します。

シンタックス

Visual Basic

'宣言
 
Public Event BeforeColRegionScroll As BeforeColRegionScrollEventHandler

C#

public event BeforeColRegionScrollEventHandler BeforeColRegionScroll

イベント データ

イベント ハンドラが、このイベントに関連するデータを含む、BeforeColRegionScrollEventArgs 型の引数を受け取りました。次の BeforeColRegionScrollEventArgs プロパティには、このイベントの固有の情報が記載されます。

プロパティ	解説
Cancel System.ComponentModel.CancelEventArgsから継承されます。
NewState	新しい状態の列スクロール領域を返します。
OldState	以前の状態の列スクロール領域を返します。

解説

newstate 引数は、プロパティを設定でき、スクロール前に存在する colscrollregion でメソッドを呼び出す ColScrollRegion オブジェクトへの参照を返します。この参照を使用して、返される colscrollregion のプロパティまたはメソッドにアクセスできます。

oldstate 引数は、プロパティを設定でき、スクロール後に存在する colscrollregion でメソッドを呼び出す ColScrollRegion オブジェクトへの参照を返します。この参照を使用して、返される colscrollregion のプロパティまたはメソッドにアクセスできます。ただし、この colscrollregion の Position および Width プロパティは、イベント プロシージャーでは読み取り専用です。

cancel 引数を使用して、colscrollregion がスクロールされないようにプログラミングできます。一定の条件が満たされない限り、ユーザーがスクロールできないようにすることが可能です。

このイベントは、ユーザーによる操作、またはプログラム操作で colscrollregion がスクロールされる前に生成されます。colscrollregion は、Scroll メソッドを起動してプログラムでスクロールできます。

スクロール領域の ScrollBar プロパティは、スクロール領域でスクロールバーを表示するかどうかを決定します。

提供された cancel を True に設定しなければ、このイベントの後に AfterColRegionScroll イベント (colscrollregion がスクロールされたに発生するイベント) が発生します。

BeforeRowRegionScroll イベントは、rowscrollregion がスクロールされる前に生成されます。

使用例

Visual Basic

Imports Infragistics.Shared
Imports Infragistics.Win
Imports Infragistics.Win.UltraWinGrid
Imports System.Diagnostics

   Private Sub UltraGrid1_BeforeColRegionScroll(ByVal sender As Object, ByVal e As Infragistics.Win.UltraWinGrid.BeforeColRegionScrollEventArgs) Handles ultraGrid1.BeforeColRegionScroll

       ' 特定の条件においてユーザーのスクロールを無効に設定することも
       ' 可能ですその場合、BeforeColRegionScroll イベントを処理し、 
       ' 発生したときにキャンセルできます

       If Me.chkLockScrolling.Checked Then e.Cancel = True

       ' スクロールバーの以前値および新しい値を出力します
       Debug.WriteLine("Old position of the scroll bar is " & e.OldState.Position)
       Debug.WriteLine("New position of the scroll bar is " & e.NewState.Position)

   End Sub

C#

using Infragistics.Shared;
using Infragistics.Win;
using Infragistics.Win.UltraWinGrid;
using System.Diagnostics;

private void ultraGrid1_BeforeColRegionScroll(object sender, Infragistics.Win.UltraWinGrid.BeforeColRegionScrollEventArgs e)
{

	// 特定の条件においてユーザーのスクロールを無効に設定することも
	// 可能ですその場合、BeforeColRegionScroll イベントを処理し、 
	// 発生したときにキャンセルできます

	if ( this.chkLockScrolling.Checked )
		e.Cancel = true;

	// スクロールバーの以前値および新しい値を出力します
	Debug.WriteLine( "Old position of the scroll bar is " + e.OldState.Position );
	Debug.WriteLine( "New position of the scroll bar is " + e.NewState.Position );

}