バージョン

エディター プロバイダー

WebHierarchicalDataGrid™ でフィールドに異なるエディターを使用したい場合があります。エディター プロバイダーの使用によって実行できます。

編集対応の WebHierarchicalDataGrid™ コントロールで、列のデータ型に基づいて最も適切なエディター プロバイダーが各列で使用されます。たとえば、数値および DateTime データ型列は自動的に NumericEditorProvider および DateTimeEditorProvider をそれぞれ使用します。ただし、このデフォルトの機能をオーバーライドしたい場合には、固有のエディタープロバイダーを常に指定できます。これによって、各列により適切と見なされる異なるエディターを提供することができます。使用できるエディタープロバイダーは以下のとおりです。

WebHierarchicalDataGrid の列のデータ型に基づいてデフォルトで使用されるエディター プロバイダーの一部は以下のとおりです。以下のテーブルはデータ型と関連するエディターをリストします。

タイプ エディター

Byte

WebNumericEditorProvider

Char

WebNumericEditorProvider

DateTime

DateTimeEditorProvider

Double

NumericEditorProvider

Int16

NumericEditorProvider

Int32

NumericEditorProvider

Int64

NumericEditorProvider

Single

NumericEditorProvider

String

TextBoxProvider

エディター プロバイダーを使用するには、エディター プロバイダーを EditorProviders コレクションに追加します。追加されたら、ID を使用してエディター プロバイダーにアクセスし特定の列に割り当てることができます。

WebHierarchicalDataGrid コントロールで EditorProviders を使用するために、次の手順を実行します。

次の手順を実行します

  1. WebHierarchicalDataGrid を WebHierarchicalDataSource™ コンポーネントにバインドし、Orders および Order Details テーブルからデータを取得します。実行についての詳細は、 階層的なデータ ソースにバインドトピックを参照してください。

  2. Microsoft® Visual Studio™ プロパティ ウィンドウで、EditorProviders プロパティを指定して、省略記号 (…​) ボタンをクリックし、エディター プロバイダー デザイナーを起動します。

  3. プラス (+) ボタンをクリックして、可能なエディターのリストをドロップダウンします。列を設定する時に、後で使用できるようにするために、親バンドにひとつ、そして子バンドにひとつの 2 つのエディターを選択します。この目的のために、DatePickerProvider および SliderProvider を選択します。

WebHierarchicalDataGrid Using Editor Providers 01.png
  1. 右のプロパティ グリッドでエディターの ID を WebHierarchicalDataGrid1_DatePickerProvider1 および WebHierarchicalDataGrid1_SliderProvider1 のままにしておきます。この ID は列のエディターを設定するときに後で必要になります。

  2. EditorControl プロパティを拡張することによって、エディター コントロールの追加プロパティを設定できます。このトピックについては、SliderProvider の EditorControl プロパティを拡張してください。以下のプロパティの値を設定します。

    • MaxValue – 150

    • MinValue – 0

    • ValueType – Int

WebHierarchicalDataGrid Using Editor Providers 02.png
  1. [適用] そして [OK] ボタンをクリックしてデザイナーを閉じます。

  2. Bands プロパティを指定して、省略記号 (…​) ボタンをクリックし、[WebHierarchicalDataGrid バンドの編集] ダイアログを起動します。

  3. このウィンドウで、親および子バンドのプロパティを設定できます。親バンドの右にあるプロパティ グリッドから Behaviors プロパティを指定します。省略(…​)ボタンをクリックして [グリッド動作の編集] ダイアログを起動します。

WebHierarchicalDataGrid Using Editor Providers 03.png
  1. 編集を有効にするには左のリストで CellEditing 動作をチェックします。

  2. 右のプロパティ グリッドで ColumnSettings プロパティを指定して、省略記号 (…​) ボタンをクリックして、[列設定エディター] ダイアログを起動します。

  3. RequiredDate 列の編集で DatePickerProvider を使用するために、WebHierarchicalDataGrid の親バンドを構成します。

    1. [項目の追加] をクリックして列設定を追加します。

    2. ColumnKey を RequiredDate として設定します。

    3. EditorID プロパティで、ドロップダウン リストをクリックして選択します。

WebHierarchicalDataGrid 1_DatePickerProvider1。EditorProviders コレクションに追加したエディターのみがここで使用できます。 .. ReadOnly を False のままにしておきます。 .. [列設定] および [グリッド動作の編集] ダイアログ ウィンドウで [OK] をクリックします。

注: ドロップダウン リストで [列の追加/修正] オプションを選択して、[グリッド列の編集] ダイアログに移動することもできます。

WebHierarchicalDataGrid Using Editor Providers 04.png
  1. 手順 8 ~ 10 に従いますが、今回は子バンドを構成します。

  2. Quantity 列の編集で SliderProvider を使用するために、WebHierarchicalDataGrid の子バンドを構成します。

    1. [項目の追加] をクリックして列設定を追加します。

    2. ColumnKey を Quantity として設定します。

    3. EditorID プロパティで、ドロップダウン リストをクリックして WebHierarchicalDataGrid1_SliderProviderProvider1 を選択します。EditorProviders コレクションに追加したエディターのみがここで使用できます。

    4. ReadOnly プロパティを False のままにしておきます。

    5. [列設定] および [グリッド動作の編集] ダイアログ ウィンドウで [OK] をクリックします。

WebHierarchicalDataGrid Using Editor Providers 05.png
  1. [OK] をクリックして [WebHierarchicalDataGrid バンドの編集] ダイアログを閉じます。

  2. アプリケーションを実行します。RequiredDate 列のセルで編集モードになると、DatePickerProvider が表示します。同様に、子バンド内の Quantity 列のセルで編集モードに入ると、SliderProvider が表示します。

WebHierarchicalDataGrid - RequiredDate 列で DatePickerProvider を示す親バンド
WebHierarchicalDataGrid Using Editor Providers 06.png
WebHierarchicalDataGrid - Quantity 列で SliderProvider を示す子バンド
WebHierarchicalDataGrid Using Editor Providers 07.png