WebHierarchicalDataGrid™ でフィールドに異なるエディターを使用したい場合があります。エディター プロバイダーの使用によって実行できます。
編集対応の WebHierarchicalDataGrid™ コントロールで、列のデータ型に基づいて最も適切なエディター プロバイダーが各列で使用されます。たとえば、数値および DateTime データ型列は自動的に NumericEditorProvider および DateTimeEditorProvider をそれぞれ使用します。ただし、このデフォルトの機能をオーバーライドしたい場合には、固有のエディタープロバイダーを常に指定できます。これによって、各列により適切と見なされる異なるエディターを提供することができます。使用できるエディタープロバイダーは以下のとおりです。
WebHierarchicalDataGrid の列のデータ型に基づいてデフォルトで使用されるエディター プロバイダーの一部は以下のとおりです。以下のテーブルはデータ型と関連するエディターをリストします。
エディター プロバイダーを使用するには、エディター プロバイダーを EditorProviders コレクションに追加します。追加されたら、ID を使用してエディター プロバイダーにアクセスし特定の列に割り当てることができます。
WebHierarchicalDataGrid コントロールで EditorProviders を使用するために、次の手順を実行します。
WebHierarchicalDataGrid を WebHierarchicalDataSource™ コンポーネントにバインドし、Orders および Order Details テーブルからデータを取得します。実行についての詳細は、 階層的なデータ ソースにバインドトピックを参照してください。
Microsoft® Visual Studio™ プロパティ ウィンドウで、EditorProviders プロパティを指定して、省略記号 (…) ボタンをクリックし、エディター プロバイダー デザイナーを起動します。
プラス (+) ボタンをクリックして、可能なエディターのリストをドロップダウンします。列を設定する時に、後で使用できるようにするために、親バンドにひとつ、そして子バンドにひとつの 2 つのエディターを選択します。この目的のために、DatePickerProvider および SliderProvider を選択します。
右のプロパティ グリッドでエディターの ID を WebHierarchicalDataGrid1_DatePickerProvider1 および WebHierarchicalDataGrid1_SliderProvider1 のままにしておきます。この ID は列のエディターを設定するときに後で必要になります。
EditorControl プロパティを拡張することによって、エディター コントロールの追加プロパティを設定できます。このトピックについては、SliderProvider の EditorControl プロパティを拡張してください。以下のプロパティの値を設定します。
MaxValue – 150
MinValue – 0
ValueType – Int
編集を有効にするには左のリストで CellEditing 動作をチェックします。
右のプロパティ グリッドで ColumnSettings プロパティを指定して、省略記号 (…) ボタンをクリックして、[列設定エディター] ダイアログを起動します。
RequiredDate 列の編集で DatePickerProvider を使用するために、WebHierarchicalDataGrid の親バンドを構成します。
[項目の追加] をクリックして列設定を追加します。
ColumnKey を RequiredDate として設定します。
EditorID プロパティで、ドロップダウン リストをクリックして選択します。
WebHierarchicalDataGrid 1_DatePickerProvider1。EditorProviders コレクションに追加したエディターのみがここで使用できます。 .. ReadOnly を False のままにしておきます。 .. [列設定] および [グリッド動作の編集] ダイアログ ウィンドウで [OK] をクリックします。
注: ドロップダウン リストで [列の追加/修正] オプションを選択して、[グリッド列の編集] ダイアログに移動することもできます。
手順 8 ~ 10 に従いますが、今回は子バンドを構成します。
Quantity 列の編集で SliderProvider を使用するために、WebHierarchicalDataGrid の子バンドを構成します。
[項目の追加] をクリックして列設定を追加します。
ColumnKey を Quantity として設定します。
EditorID プロパティで、ドロップダウン リストをクリックして WebHierarchicalDataGrid1_SliderProviderProvider1 を選択します。EditorProviders コレクションに追加したエディターのみがここで使用できます。
ReadOnly プロパティを False のままにしておきます。
[列設定] および [グリッド動作の編集] ダイアログ ウィンドウで [OK] をクリックします。
[OK] をクリックして [WebHierarchicalDataGrid バンドの編集] ダイアログを閉じます。
アプリケーションを実行します。RequiredDate 列のセルで編集モードになると、DatePickerProvider が表示します。同様に、子バンド内の Quantity 列のセルで編集モードに入ると、SliderProvider が表示します。