さまざまな WebSchedule コントロールは、Ultimate UI for ASP.NET 製品ラインで提供される一連のポップアップ ダイアログ フォームに依存します。WebSchedule によって強化されたアプリケーションがこれらのフォームを表示するには、アプリケーションでアクセス可能にする必要があります。これを行うひとつの方法は、固有のアプリケーションにさまざまな WebSchedule プロジェクト ファイルを含めることです。
このトピックを読めば、WebSchedule フォーム プロジェクト ファイルおよび関連する VB .NET Web サイトへの参照を正しく追加する方法を理解できます。
以下のコードの例の前提:
Default.aspx という名前のひとつの WebForm でファイル システム配備のために ASP.NET アプリケーションを既に構成済みであることを前提とします。
Default.aspx には WebScheduleInfo™ のインスタンスに接続されている WebMonthView™ のインスタンスが含まれます。
WebScheduleInfo はインボックス Microsoft© AccessDataSource™ コントロールを使用する WebScheduleOleDbProvider インスタンスに接続されます。
アプリケーションには、WebSchedule のデータベースとして含まれる WebSchedule2.mdb Microsoft Access™ データベース ファイルと共に App_Data
フォルダーもあります。WebSchedule2.mdb Microsoft Access データベースを使用するために WebSchedule を構成する方法についての詳細は、 Visual Studio 2005 で WebSchedule をデータベースに接続を参照してください。
WebSchedule フォルダーを見つけます。これは通常次の場所にあります:
C:\Inetpub\wwwroot\aspnet_client\Infragistics\20XXXCLRXX\Forms\WebSchedule
WebSchedule フォルダーおよびそのコンテンツをプロジェクトのフォルダーにコピーします。
アプリケーションに App_Code
フォルダーが存在しない場合、ソリューション エクスプローラーのアプリケーション ノードを右クリックしてメニューから [ASP.NET フォルダーの追加] を選択して App_Code
を選択できます。アプリケーションに App_Code
フォルダーが既に存在する場合があります。App_Code
フォルダーはソース コード ファイルが置かれる特別な ASP.NET フォルダーです。
WebSchedule コード ファイルは C# で書かれているので、コンパイラが VB.NET コード ファイルに対して予測しているように、VB.NET App_Code
フォルダーにそれらをただ追加するということはできません。App_Code
フォルダーに 2 つの新しいフォルダーを作成します。ひとつのフォルダーに CSCode と名前を付け、もうひとつのフォルダーに VBCode と名前を付けます。App_Code
フォルダーに既に配置されている既存の VBCode フォルダーがある場合、それらのすべてを VBCode フォルダーに移動してください。以降に作成したすべての VB コード ファイルはこのフォルダーに移動されます。
WebSchedule App_Code
フォルダーから ComboBox.cs および MCListBox.cs ファイルをアプリケーションの App_Code\CSCode
フォルダーに移動します。リソース ファイルをアプリケーションの App_GlobalResources
フォルダーに移動します。
App_Code
フォルダーと同様、App_GlobalResources
フォルダーがあることを確認します。確認できない場合、ソリューション エクスプローラーでアプリケーション ノードを右クリックしてメニューから [ASP.NET フォルダーの追加] を選択し、App_GlobalResources
を選択します。既存のアプリケーションに App_GlobalResources
フォルダーが既に存在する場合があります。
WebSchedule App_GlobalResources
フォルダーから strings.resx ファイルをアプリケーションの App_GlobalResources
に移動します。App_GlobalResources
フォルダーには、ローカライズのために分離および公開されるさまざまなリソースを表すファイルが含まれます。
WebSchedule フォルダーから Bin
、App_Code
、および App_GlobalResources
フォルダーを削除します。
WebSchedule フォルダーから Forms.sln、FormsVS08.sln、FormsVS08.suo、Global.asax、Global.asax.cs、Global.asax.resx、licenses.licx、および Web.config ファイルを削除します。メインの WebSchedule ファイルはメイン アプリケーションに統合されているので、これらのファイルを不要となって、安全に削除できます。サンプル アプリケーションは以下の画像のようになるはずです。これらの手順で変更した項目は黄色で強調表示されています:
Ultimate UI for ASP.NET コントロールを含む複数のフォームが追加されているため、適切な参照がアプリケーションに追加されていることも確認する必要があります。WebSchedule アプリケーションには次の参照が含まれます:
Infragistics.WebUI.Shared.23.1
Infragistics2.WebUI.WebSchedule.23.1
ソリューション エクスプローラーで Application ノードを右クリックして Property ページを選択します。[プロパティ ページ] ダイアログで、参照ノードを選択し、アプリケーションに追加される参照を確認します。これらの 4 つの参照がアプリケーションに存在しない場合、[追加] ボタンをクリックし、.NET タブの下のダイアログから必要とする参照を指定して選択し、[OK] ボタンをクリックします。これでアプリケーションは必要とするすべての参照を含んでいるはずです。アプリケーションに他の Infragistics コントロールが含まれている場合には、これらの参照が既に追加されている可能性があります。
既存の Web.Config ファイルの ConfigSections に以下の Infragistics セクションを追加します。
XML の場合:
<configuration> <configsections> <!--以下の行を追加します--> <section name="infragistics.web" type="System.Configuration.SingleTagSectionHandler,System, Version=1.0.3300.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b77a5c561934e089" /> <sectiongroup name="system.web.extensions" type="System.Web.Configuration.SystemWebExtensionsSectionGroup, System.Web.Extensions, Version=3.5.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31BF3856AD364E35" > <sectiongroup name="scripting" type="System.Web.Configuration.ScriptingSectionGroup, System.Web.Extensions, Version=3.5.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31BF3856AD364E35" > <!--簡素にするためにその他の構成メンバーは省略しました--> </sectiongroup> </sectiongroup> </configsections> <!--以下の行を追加します--> <infragistics.web formsDirectory="~/WebSchedule" />
VB.NET Web サイトには VB.NET コード ファイルと C# コード ファイルの両方が含まれる App_Code
フォルダーがあるので、このマルチ言語のコード ファイルのサポートが機能するために Web.Config を更新することも必要となります。以下の CodeSubdirectories 要素を Web.Config に追加します。
XML の場合:
<compilation debug="true" strict=" explicit="true"> <assemblies> <!—Assembly elements omitted for brevity --> </assemblies> <!--以下の codeSubDirectories 要素を追加します--> <codeSubDirectories> <add directoryName="VBCode"/> <add directoryName="CSCode"/> </codeSubDirectories> </compilation>
アプリケーションを保存、コンパイル、および実行します。
WebMonthView コントロールの日をダブルクリックします。
すべてが正しく構成されている場合、予約ダイアログが表示され、新しい予約を入力できます(以下の画像で示すように)。